THE INSECT HUNTER
2016
0612
山梨

THE INSECT HUNTER 2016


久々に「F」る。 の備忘録
  




6月に入った、とある日・・・。


どうやら、「F」で虫採り最中の R氏から LINE が入った。


R 「Fで伐採してるよ!叩きでいろいろ落ちるよ!ムフフな虫も採れたよ!」」

びお 「マジで!? おいらもムフフな虫、採りたい!」


これは聞き捨てならない!

早速行ってみなくてはっ!!


・・・・・と、いうわけで久々に「F」に行ってみた。









    
・・・で、「F」に到着した。

周囲の景観が全く変わっていたので場所を間違え

たのかと思ったほどであった・・・。


得体のしれない雰囲気の奥深い森・・・といった

イメージだった場所が、なんと丸刈り状態になって

すっかすかで遠くの景色まで眺めることができる

といった始末。


「うわぁ・・・これじゃいろいろ採れるどころか、山が

乾燥しちゃって虫がいなくなっちゃうんじゃない?」」




   
期待が逆に心配に変わりつつ、先に進むと・・・




び 「な・・・・なんなんだ!!これはっ!!」



そこには見渡す限りの伐採木の大海原が広がって

いたのだ。


び 「これは広すぎてどこから手を付けてよいやら」




   
気を取り直して、伐採された針葉樹メインの枝葉を

叩くため、叩き網の準備をしながらふと指先を見ると、

いつの間にやらラギウムがとまっているではないか。


ホンドニセハイイロハナカミキリ
Rhagium (Rhagium)femorale N.Ohbayashi 1994


ラギウム好きにとっては幸先良さそうだ・・・。




  
期待しながらとりあえず、端っこから叩いてみる。




   
最初に落ちたのは


シロオビゴマフカミキリ
Falsomesosella (Falsomesosella) gracilior
(Bates,1884)



その後シロオビチビヒラタカミキリやアカネカミキリ

などが落ちたが、トキメく虫が落ちてこない。




  
周囲に積まれている丸太を見るとあちらこちらに

ラギウムがいる。

すべてホンドニセハイイロハナのようだが、冬季の

樹皮剥ぎ以外で、野外で本種を一か所でこんなに

たくさん見たのは初めてである。


ラギウム好きには堪らないシチュエーションだが

こんなにたくさんいると少々、食傷気味である。




   



これら全部シナノエゾハイイロハナであったら・・・。

妄想すると思わずヨダレがたれてくる・・・。



ああ!無駄な妄想をしていても仕方がないので

場所を変えてみることにした。




 
林縁に少し古めだが感じの良い倒木があった。

そろそろと近づいて叩いてみる。



 
   
チビコブが落ちた!

びおすけはチビコブ好きなのでうれしかったが、

歳をとるほど見えにくくなるこの手の小さな虫は

だんだんと苦手になってくるという哀しさ・・・。


ミヤマチビコブかと思ったら、

ヘリグロチビコブカミキリ
Miccolamia (isomiccolamia) Takakuwai Hasegawa
et N.Ohbayashi,2001


であった。

 


 
できるだけ多くの場所を叩いてみたが、どうも狙い

のR氏が採った「ムフフなカミキリ」は落ちてこない。


気分転換に花掬いをしてみようかな。


うまい具合にナナカマドの花が満開である。

下から見上げても虫がブンブン飛んでるのが

がよく見えた。いいね、いいねぇ〜!



 
 
わくわくしながら掬ってみたものの・・・


とにかく多いのはアカハムシダマシとアオハムシ

ダマシ。アカハムシダマシの紫型もいてなかなか

綺麗なので少しつまんでおいた。


次に多いのはクビナガムシ。この虫も本当にどこ

にでも多くいる優占種である。



肝心のカミキリムシは?





カラカネハナカミキリやツマグロハナカミキリ、

ピドニア類がそこそこ網に入る。

一応1頭ずつつまんで、残りは放す。


久々にFのオダヒゲナガコバネカミキリが数頭

入ったのがうれしかった。


他にキバネニセハムシハナカミキリやチビハナ

カミキリ、ホンドアオバホソハナカミキリなどが

ぽつぽつと網に入る程度であった。




 
場所を変えて車道沿いのシナノキを掬ってみた。

ピックチビコブとか何かよさげなカミキリはおらん

ものか・・・。




    
相変わらずアオハムシダマシ類が多いが、

ヒゲナガシラホシカミキリをはじめ、テツイロ

ハナカミキリなども採れた。

意外性は無かったが、まあこんなものか・・・。


 

針葉樹の立ち枯れも多いので、何かいないかと

見ながら歩くが、特にこれといった虫は見当たらず。

何かいても良さそうなのだが・・・。




   
なんだか、花掬いの方が楽しい気がするので、

他に掬えそうな花や葉がないか探しながら歩く。




   
休憩して水を飲みながらまわりを見ると、微妙に

花がついているミズキやナナカマドが目についた。


掬ってみるがアオジョウカイがとても多く、他には

ツマグロハナ、ムネアカクロハナ、オオヒメハナなど

しか来ていなかった。




   
ここまで特にこれといった獲物がないので、徐々に

戦意を喪失してきた。


それにしても今日はよく晴れて暑い・・・。

気力が薄れてきたのはこの天気のせいもあるか?


仕方ないので来た道を戻ることにした。




   
朝の土場である。

針葉樹ばかりなので来ている種類が単純な気が

する。広葉樹も少しあるといいんだが・・・。


とりあえず丸太を見て歩く。

      


 
針葉樹の伐採木独特のフィトンチッド?な匂いが

鼻をつく。この匂い、嫌いではない・・・。




   
やはりホンドニセハイイロハナがやたらと多い。

それに次ぐのがカラカネハナ。




   
意外と少ないオオマルクビヒラタ。

そういえばR氏はトドマツも採っていたな〜・・・。




    
丸太を見ていると「ブーーーン!」と大きな翅音を

たてて飛んできて耳元をかすめて丸太にとまった。


シラフヒゲナガカミキリであった。Fでは8月に見る

ことが多かったのでこんなに早く見るのは意外で

あった。


このあたりにはカラフトヒゲナガカミキリもいるが、

これほど良い土場があるにもかかわらず、いない

んだよな〜・・・。



   
他にはシロトラカミキリ・・・。

う〜ん・・・ムフフな虫はいないもんじゃの〜。


まあ、そう簡単に見つからんからムフフな虫

なのだが・・・。



   
最後に見たのは立ち枯れに来ていたタダゴマフ。


普通種オンパレード、ここに極まれり。






   
というわけで、ムフフな虫は見つけられなかった

けれど、久しぶりに虫採りができて楽しかった。


普通種ばかりだがカミキリは25種類確認できた。


・・・・と、いうわけで採集記ならぬ備忘録。



たまにはまた「F」に来てみよう・・・と思った。




     



   




   
            ―END―        




   
           
 
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