THE INSECT HUNTER
2015
0910-12
屋久島

THE INSECT HUNTER 2015


RE LOAD OF THE RINGS
リロード オブ・ザ リング 外伝






ネット枠=リング

ヌルドとヌル助、NULLの旅
〜哀しみの離島シリーズ(1)〜


NULL(ヌル)


何も無い事を表す概念。語源はドイツ語の「0」。

IT用語では、何もデータが含まれていない状態、または長さ「0」の空文字の事だが、

虫屋の間では、狙った獲物が全く採れなかった状態を示す隠語として使われる・・・。







ヌルド 「う〜ん、ここしばらくなんとかNULLを免れていたから、久々の登場だな・・・」

ヌル助 「何をブツブツと独り言を言ってるんですか?旦那様?」

ヌルド 「おお、従者、ヌル助か! 久しいな! おまえも久々の登場だな!?」

ヌル助 「そうですね〜・・・。 2011-01-22の採集記以来でしょうか」

ヌルド 「なんだか我らホビット族の二人組が登場する・・・ということは・・・」

ヌル助 「・・・・なんだかいやぁ〜な予感がしますけど・・・」


ヌルド 「うむ・・・。それはさておき、そろそろコブ叩きのシーズンだな」

ヌル助 「そうですね〜。季節の巡りが早い気がしますねぇ」

ヌルド 「そうだな。そういった中で、我らコブ叩きのプロフェッショナルであるホビット族は・・・」

ヌル助 「えっ!?コブ叩き・・・プロ?? 何の話ですかっ!?」

ヌルド 「シィー!! 声が大きい!! (小声で) そういう設定なんだっ!!」

ヌル助 「あ。そうなんですか」

ヌルド 「そう。コブ叩きのプロたる、我らホビット族としてはだ・・・。
     そろそろ、コブのラスボスたる、大きな獲物を狙ってみても良いのではないか?と思わぬか?」

ヌル助 「・・・さあ?私には何のことやらさっぱりわかりませんが・・・?」

ヌルド 「つまり、あれだ。屋久島の特産種の・・・・」

ヌル助 「特産種の・・・?」

ヌルド 「ヤクシマコブヤハズを狙ってみないか?という話なのだが」

ヌル助 「へぇ〜、ヤクシマコブヤハ・・・・ズ? ええ!?ヤクコブですか!?旦那様!!」

ヌルド 「ああ、その通りだ。」

ヌル助 「旦那様!!なんて早まった事を!!お考え直しくださいっ!!」

ヌルド 「な・・・なにをそんなに慌てておるのだ?」

ヌル助 「無理に決まってんじゃないスか!何、だいそれた事考えてるんスか?」

ヌルド 「何が無理なのだ?やってみないとわからないじゃないか!」

ヌル助 「あのね〜、旦那様。ヤクコブは別格なんですよ!ただの 珍コブ ではないんです!コブ界のラスボスなんですよ!
      一体、今まで何人の勇者が全く歯が立たず、精根尽き果てボロボロになって、命からがら戻ってきたことか!!
      我らだって、どうせ行ったって何にも得られず逃げ帰ってくるのがオチですよ!!」

ヌルド 「よいよい(笑) では、屋久島に行くぞ。よいな?」

ヌル助 「おい!人の話聞いてるんかいっ!?」

ヌルド 「百聞は一見に如かずと言うぞ。では、明日出かけよう。よいな?」

ヌル助 「へ?明日?・・・いや急に言われましても会社もあるし。その・・・」

ヌルド 「何を言っておるか。ホビットに会社もクソもあるか!では屋久島での行程だが・・・」



・・・・というわけで、

コブ叩きプロ?のホビット族のヌルドとヌル助は、うやむやのうちにヤクコブを求めて屋久島に行くことになった・・・。


    

0910




   
雨が降り続く空港・・・。


ヌル助 「旦那様、おはようございます」

ヌルド 「やあ、おはよう!どうだね?気分は?」

ヌル助 「この天候同様、下降気味ですよ・・・」

ヌルド 「おやまあ、なんで?また?」

ヌル助 「そりゃそうでしょう。
      この時期に屋久島に行くのは初めてです。
      ヤクコブを発見できなかった場合、他に
      ツブシが効かないのではないですか?」

ヌルド 「狙いはヤクコブだから、そうなればなった
     で、仕方がないな〜。まあ、なったらなった
     で、温泉でも浸かってゆっくりしようか」

ヌル助 「旦那様は呑気だな〜・・・ふぅ・・・」



   
ヌルド 「まあ、そう嘆くな。そのツブシの事も考慮し
     FITやピットホールトラップなども準備した
     のではないか?」

ヌル助 「ええ。そうですね。私のFITなんか急作り
      だから使えるかどうか・・・?」

ヌルド 「なんでも試してみる価値はあるもんだぞ」

ヌル助 「はい、はい。」



予定通り飛び立った飛行機の窓から見える空は

どこまでも続く青一色であった・・・。




   
飛行機を乗り継いで、屋久島空港に到着した。

海沿いの低地は日差しが強くて暑く感じる。


ヌル助 「相変わらず古風な空港ですね」

ヌルド 「うむ。
     もう少し近代的な整備がされてもよいな」

ヌル助 「でも天気が良さそうで良かったです」

ヌルド 「そうだな。早速レンタカーの手続きをして
     荷物整理のためにホテルへ行くとしよう」


【ヌルドのGPSロガー計測】
温度 24.8℃
湿度 63.9%

この時、空気が思ったよりも乾燥していることに

気がつくべきであった・・・。



 
     
一旦ホテルに寄り、荷物を整理したら早速ヤクコブ

のポイントへ向かう。


ヌルド 「ヤクコブは日中でも採れているのか?」

ヌル助 「詳しくはわかりませんが、どうも夜行性
      の性質が強い種類だそうです」

ヌルド 「とりあえずポイントの確認をしたいな」




  
ポイントに到着した。

このポイントはここでヤクコブを採集された方々に

敬意を表し、仮に 「ぷよんchan」ポイントとする。

標高は約1,200m。 屋久島最高峰の宮之浦岳の

1,936mに及ぶべくもないが、十分高標高と言える

であろう。


ヌルド 「なんとなくガスってるし、肌寒いな」

ヌル助 「湿度が高いような高くないような・・・
      微妙な感じですね」




  
ヌルド 「とりあえず叩いてみよう」

ヌル助 「何か落ちますかね・・・」

ヌルド 「さくっとヤクコブが採れればいいんだが」

ヌル助 「それは虫が良すぎですよ」

ヌルド 「ヤクコブなだけに良い虫・・・虫が良いか?」

ヌルド・ヌル助 「わははははははははは!!」




   
ヌル助 「あ!」

ヌルド 「何か落ちたか?」

ヌル助 「これはもしかして!屋久島の高標高地に
      しかいないというあのゴミダマ?」」




 
イリエヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius iriei M.T.Chujo



ヌル助 「うわわわ〜!これ前から狙ってたんです」

ヌルド 「それはよかった」

ヌル助 「もっと高地の特別保護区域あたりに行かな
      いと採れないと思っていたのに」

ヌルド 「意外と低くてもいるものなのだな」

ヌル助 「エリア的にはせいぜいヤクヒサゴゴミダマ
      の生息範囲かと思うんですが・・・」




ヌルド 「ま、当然というかヤクコブは落ちなかったな。
     私なんかゴミムシやゾウムシが落ちたけど、
     全部逃がしてしまったよ」

ヌル助 「もったいない・・・あ〜もったいない!」

ヌルド 「ヤクコブ1本狙いだからな、私は」

ヌル助 「そんなこと言ってFITは持ってきてるくせに」

ヌルド 「叩き網で何か落ちたのかな?」

ヌル助 「ああ・・・ゴミムシとかですね・・・」
      



 
 
(左) モリヒラタゴミムシsp.1

(右) モリヒラタゴミムシsp.2

う〜ん・・・似てるのが多くてよくわかりません・・・。




(左) クロモリヒラタゴミムシ
    Colpodes atricomes (Bates,1873)



(右) ジュウジアトキリゴミムシ
    Lebia retrofasciata Motschulsky,1864

    南方の分布地だと黒化しそうな気がしますが、
    逆に黒紋部分が少ないようです。




   
(左) ヘリアカアリモドキ
    Anthicomorphus suturalis Lewis,1895



(右) アカビドウロコガネ
    Maladera (Maladera) castanea (Arrow,1913)


いや〜・・・我ながら実にしょぼいですなぁ〜・・・。




   
ヌル助 「旦那様が斜面に入ってる間にヒマだった
      ので、旦那様に分けていただいたサナギ粉
      で、トラップを仕掛けてみました」

ヌルド 「こんな場所で・・・何か入るといいがな・・・」


 

ヌル助 「他にも・・・
      なんとなく エセFITも仕掛けてみました」

ヌルド 「なんだかショボいな・・・。

     では、ここはまた夜に来るとして、別の場所
     にFITでも仕掛けにいくか」




   
ヌル助 「しかし、ここのシカは本当に観光客慣れ
      していますね〜」

ヌルド 「サルも慣れてるな」

ヌル助 「それにしても小さいシカですね」



というわけで、ヌルドとヌル助はFITなどを仕掛けに

某林道へ向かった。
 



   
そして、目的の林道に到着した。

林内に入りトラップを仕掛ける。

ヌルド 「さて、ここで本気モード解放だ」

ヌル助「なんでやねん!ヤクコブで本気出さんかい」

ヌルド 「私の考案したこのライトFITの威力を見せる
     時が来たのだ」

ヌル助「この仕掛けは写真撮影禁止なんですね?」

ヌルド 「うむ。いつの日か、ご紹介する日も来るで
     あろう」




   
ヌル助 「蚊が多くて嫌ですね〜ここは」

ヌルド 「ブユもいるみたいだぞ」

ヌル助 「適当に仕掛けてさっさとあがろう・・・」

ヌルド 「私は少し奥まで行ってみるぞ」

ヌル助 「どうぞ、お気をつけて・・・」




   
ヌル助の エセライトFITだ。

こんな適当な仕掛けで虫が採れる気がしない。


ヌル助 「まあ、いいや・・・」

ヌルド 「おーい、仕掛け終わったぞ。次の場所に
     行ってそこでもライトFITを仕掛けてみよう」

ヌル助 「そうしましょう」

      


 
某有名ヤクネキポイントだ。

今の時期、当然、採集者は誰一人いない・・・。


ヌル助 「なんだか、この場所見るだけで緊張しま
      すね・・・」

ヌルド 「ああ。さっさとヤクネキを採集して、この
     島も早く卒業したいものだな・・・」




    
良さそうな場所にライトFITを仕掛け終わり、お楽しみ

はまた明日・・・。

山を下りて早めの夕食をとる。


ヌル助 「何を食べましょうか?」

ヌルド 「やはり、この島に来たからには一度は
     アレを食べておかないとな」

ヌル助 「ああ、アレですね?」

ヌルド 「うん。アレ」




    
屋久島名物? 屋久島ラーメン(黒)。

なぜか竹炭を練りこんだ麺が売り。


ヌル助 「旦那様はこのラーメン、本当にお好き
     ですね〜」

ヌルド 「うむ。この甘口の醤油味が良いな」

ヌル助 「私にはちょっと甘いかな・・・でも、おいし」



ごちそうさまでした。


一度ホテルに戻り、一時休憩してから、夜間の本番

の対決に挑むため、例のポイントへと向かう。




   
そして、昼間に来た 「ぷよんchan」ポイントに到着。

ポイントに向かうヌルドの背中にも緊張感が漂う・・・


がっ!!しかし!!


期待通り?全く何も落ちずに敗退・・・。

【ヌルドのGPSロガー計測】
時間 20:30
温度 15.3℃
湿度 62.7%

一見、湿度が高そうに見える環境だが、実は

やや乾燥気味であったことがわかる。




  





    
0911




   
さて、翌朝。

早朝ホテルを出発し、「ぷよんchan」ポイントへ。

朝一番で叩く。



【ヌルドのGPSロガー計測】
時間 6:00
温度 12.6℃
湿度 59.8%


最早、ひと雨欲しいくらい湿度が低い。


ヌルド 「むむ・・・。キビシいな・・・」

ヌル助 「うぐぐ・・・」




    
まず落ちたのは・・・ヤクシマタゴガエル。

お・・・おまえ、まさかヤクコブ食べたりしてないよな?


気を取り直してさらに叩く。


ヌル助 「お!面白い形のゴミムシ!」




   
ヤクシマヒラタゴミムシ
Colpodes hirashimai (Habu)



ヌル助 「コレ、かなり好きなフォルムです!!」

ヌルド 「ああ・・・私も採ったかもしれないけど、
     みんな逃がしてしまったな」

ヌル助 「もったいない!ああ!もったいない!!」

ヌルド 「また採れるだろ?」

ヌル助 「イヤイヤ・・・コレなかなか珍品臭いですよ」





   
他には 種名不明のモリヒラタゴミムシとジョウカイ

の1種くらいしか落ちなかった。


ヌル助 「虫が少なくないですか??」

ヌルド 「う〜む・・・端境期なのか・・・そういう時期
     なのだろうな〜」



渋々、山を下る途中、ようやく陽が昇り始めた。

木々を射す陽の光が、とても印象的であった・・・。



  
       
さらに山を下る途中で見た景色。

虫が採れない哀しみを癒してくれるような、

美しく、心が洗われる景色であった・・・。


ヌル助 「・・・な・・・なにか涙が出てきますね・・・」

ヌルド 「ああ・・・涙が出そうだな・・・」



ヌル助 「さて、昨日トラップを仕掛けた林道へ行き
      ましょう・・・」




   
ヌル助 「昨日どこかでヒルにやられてその痕が
      まだ出血してるんですよね・・・。
      絆創膏、貼って止めてますけど」

ヌルド 「屋久島はヒルがわりといるからな」

ヌル助 「ヒルにやられたのは初めてなんですが、
      痕がまるでルリクワガタの産卵痕みたい
      なんですよね(笑)」

ヌルド 「この林道も気を付けたほうがよいな」

ヌル助 「さて、到着しましたよ」




   
昨日仕掛けたトラップをチェックする。


ヌル助 「ライトFITは何も入ってなかった・・・」

ヌルド 「こちらのFITはいろいろと入ってたぞ」

ヌル助 「さすがに新開発した装置はいいですね」

ヌルド 「ピットホールトラップは、いまいちだな」

ヌル助 「はい。 私のも小さいエンマコガネが入って
      いただけでした」




    
ツヤエンマコガネ
Onthophagus (Parascatonomus) nitidus
Waterhouse, 1875


北海道から九州まで本土にもよくいる普通種。

何も入らないよりかは、マシ。




    
ヌルドはライトFITで採れた虫を回収中・・・。

思ったほどの内容ではなさそうなので、

少し残念そう。

センチコガネやコクワなどが入っていたらしい。


さて、次の場所のトラップ回収に行くとしよう。




    
良い天気が続いているのはうれしいような・・・

そうではないような・・・。

少しまとまった雨が降れば、多少虫も増えそうな

気がするのだが・・・。


ヌル助 「さて、次の場所でトラップを回収したら
      昼間にやることがなくなっちゃいますよ」

ヌルド 「私は昼寝するよ。朝早かったし」

ヌル助 「夜はどうしますか?」

ヌルド 「どうしたもんかな・・・」


虫が全然採れないので、やる気はすっかり下降中。




    
また、某ヤクネキポイント。

またシーズンに来ないといけないか・・・。




   
仕掛けたライトFITを回収。

ヌル助のFITには何も入っていなかったが、

ヌルドのFITには甲虫が入っていた。しかし、

シデムシの仲間だったらしい・・・。


端境期のトラップはこんなものなのか!?

端境期だからこその面白い虫を期待していた

のだが・・・。


肩をつま先に触れるくらい、ガックリと落として、

一度ホテルに戻ることにした。




   
ヌルドをホテルに置いて、ヌル助は近所を車で

流しながら探索してみた。



住宅地の中にいきなり巨大なガジュマルが姿を

あらわすあたり、さすが南の島だな〜と思わせる。



おみやげでも見てみようかと、町の中を車で流し

てみる。




    
商店街のはずれ、安房川の川沿いに可愛らしい

ショップを見つけたので、そこでおみやげを購入。


川を眺めているとカヌーで上流へ向かう人たちが

規則正しく腕を回してオールをあやつっていた。

オイッチニ!オイッチニ!


川面を吹く風・・・。海からの風が涼しく心地良い。


すっかり普通の旅人になった気分になってきた。


すっかり虫の事を忘れておるな。

そろそろホテルに戻るとするか・・・。




    
行くの嫌だ、面倒だとわがままを言うヌルドを急き

立てながら、夜の「ぷよんchan」ポイントへ向かう。

これで4回目の挑戦だ。


【ヌルドのGPSロガー計測】
時間 20:00
温度 15.2℃
湿度 60.4%


全くの空振り。


全く何も落ちない。どうなっているんだ、ここは?




    




0912




   
さて、翌朝・・・。

早くも帰る日になってしまった。

これで最後の叩きとなるので、気合いを入れ直して

挑んだが・・・。


【ヌルドのGPSロガー計測】
時間 6:00
温度 11.8℃
湿度 54.9%

驚くほど何も落ちず、それは見事な敗退であった!

仕方なくトラップ(こちらにも何も入らなかったが)、

を片づけてその場を立ち去った・・・。

ヌルド 「どうせ時間が余ってるし別の林道も見よう」




    
ヌルド 「まあ、ここも何が採れた・・・という場所では
     ないのだがな・・・」

ヌル助 「でも、ぷよんchanポイントよりも枯葉が多い
      と思いますよ」

ヌルド 「どれ、まじめに叩いてみようか」

ヌル助 「お!ゴミムシがポツポツと落ちますよ」




   
(左)ヤホシゴミムシ
Lebidia octoguttata Morawiz, 1862

(右)ハムシダマシ
Legria rufipennis Marseul, 1876,



その他、ヤクシマヒラタゴミムシを追加し、ジュウジ

アトキリゴミムシ、モリヒラタゴミムシ類を数頭追加

することができた。


まあ、ほとんど普通種ばかりだが・・・。




   
そして、某林道に仕掛けたピットホールトラップの

回収に行った。

これが、今回最後の採集となる。


トラップの手前でヌルドが何か見つけたようだ。

ヌル助 「何かありましたか?」

ヌルド 「何かの糞だな。サルかな?」

ヌル助 「何か糞に入っているみたいですよ」


そこいらの木の棒を拾って、ツンツンしてみると

中から糞虫がコロコロと出てきた。




   
センチコガネ
Phelotrupes (Eogeotrupes) laevistriatus
(Motschulsky,1857)


関東で見られるタイプよりも綺麗な色をしている。

見る角度によって、赤〜紫〜青と変化しとても

美しい。 所謂、レインボ−センチと通称されて

いる一群の系統なのだろう。




   
(左)フトカドエンマコガネ
Onthophagus (Phanaeomorphus) fodiens
Waterhouse, 1875


(右)コブマルエンマコガネ
Onthophagus (Gibbonthophagus) atripennis
Waterhouse, 1875


両方とも本土でも見られる、普通種。

肝心のトラップにはツヤエンマコガネしか入って

いなかった。

そして、トラップを回収し、今回の採集はすべて

終了となった・・・。




   
チェックアウト時間までにホテルに戻り、荷物整理

をする。あとはのんびりと昼食をとり、温泉に入って

飛行機で帰るだけだ。


それにしても離島に来てこれほど虫が採れなかった

のは初めてかもしれない・・・。


ヌル助 「せめて、イリエヒサゴゴミダマとヤクシマ
      ヒラタゴミが採れたのが救いかな・・・」



今回お世話になった小さなホテル。

部屋は綺麗だが、電波が入りにくいのと部屋電話が

ないのが辛いところか・・・。一応、Wifiもあるのだが。




   
町に出て昼食をとる。


ちょうどオープンしたところを通りかかったラーメン屋

さん。初めて入ったお店だったが、アゴ出汁の効いた

とんこつスープはなかなか美味しかった。

セットの炒飯もなかなか。


次に屋久島に来た時はまた来てみよう・・・。



ヌルド 「さて温泉に入りに行くとするか・・・」




   
使用料は少し高めだが、お湯の温度が低めで

ヌル助好みであった!


ヌル助 「いや〜、いいお湯ですね〜!この温度
      なら、ずっと入っていられますよ」

ヌルド 「私の好みからすると少しぬるいな・・」

ヌル助 「露天風呂も気持ちいいですね」

ヌルド 「ぬるいのが好きだからNULLになって
      しまうのではないかな?
      わははははははははははは!!」

ヌル助 「自分で言って自分で笑ってるよ・・・」



温泉から出た後、休憩処で涼む ヌル助 →

中庭を見つめる目は、虚ろ。背中に哀愁を

感じるのであった・・・。


ヌルド 「あまりにも寂しげだったので記念に
     撮っておいたぞ。
     わははははははははははは!!」

ヌル助 「旦那様・・・何がそんなにおかしいん
      ですかね・・・?」





   
Photo by るどるふ
屋久島空港で搭乗機を撮影する ヌルド →


ヌル助 「旦那様は飛行機好きだから、今回は
      虫の写真よりも飛行機の写真の方が
      多いですよね?」

ヌルド 「うむ。ヤクコブ以外を撮影しても仕方
     ないからな・・・」

ヌル助 「ふっ・・・。また強がりを言ってるよ・・・」

ヌルド 「さて、さっさと飛行機に乗るぞ」



さらば・・・屋久島・・・。




  
  
ヌル助 「やはり言わんこっちゃなかったでしょう?
      旦那様!? NULLですよ! NULL!」

ヌルド 「だから最初にヤクコブは厳しいと言ったろ」

ヌル助 「あのね、それ私が言ったんじゃないスか」

ヌルド 「まあ、丁度よい湯加減の温泉にも入れた
     だろう?」

ヌル助 「そこかいっ!」


ヌルド 「まあまあ!これに懲りずにまた行こうじゃ
     ないか」

ヌル助 「いつの日か、ヤクコブをGETしましょうね、
      旦那様!!」



  




   
END
Photo by るどるふ




    



   
    




   
           
 
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