THE INSECT HUNTER
2011
0808
鳥取

THE INSECT HUNTER 2011


ブナ林で、だんだん。

〜 びおすけの夏休み 〜






今年のお盆は、奥さんの両親の田舎である島根県の松江に行く事になった。

ほんの数日の滞在であるが、びおすけは初めて行く地なので行きたい場所・やりたい事が山ほどある。


・・・・もちろん、採集も含めて・・・


しかし、なにかとスケジュールが多くて、自由時間はとれそうになかった。



ところが、とある用事がキャンセルされたため、少しだけ時間がとれる事になったのだ!

「採集に行けるっ!!」


しかし・・・与えられた時間は、たったの 4時間!

できるだけ近所であれば、それだけ採集自体に時間を費やせるが、多少離れているものの

どうせここまで来たからには、どうしても行きたい場所があった・・・。


その場所まで往復にかかる時間が2時間、採集に使える時間が2時間。

じっくりと採集を楽しむ時間はとれそうにないが、

たとえそうであっても、行かねばならぬ・・・






   
ホテルの朝食を一番でかっこみ、レンタカーで

ひた走る、初めての山陰自動車道。


なにせ与えられた時間は限られているのだ。

急がなくては・・・。




   
独特のたたずまいを見せる、単独峰、伯耆大山。


ダイセンセダカコブヤハズやダイセンカミキリ(ニセ

シラホシカミキリ)などにその名を冠した山である。




 
途中の道路沿いにはリョウブやカラスザンショウ

がちょうど花の盛りを迎えていたが、虫の飛来は

ほとんどない。 なぜ??




  
かろうじて、終焉の使者・アカハナがいただけ・・・。


しばらく様子を見たが、虫が集まる気配がないの

で、粘らずにさっさと先を急ぐ。




   
大山周辺のブナ林。


大山は特別保護区があるので、そのエリアを

かわしつつ、ブナが残された場所で探索を開始。




   
思ったよりも若いブナが多そうで、立ち枯れや倒木

はあまり見当たらない。

しかも、ここしばらくの暑さのせいか、乾燥している。


セダカコブを採るには、少々厳しいかもしれない。




     
倒木上の ヒゲナガゾウムシの1種




   
新しい立ち枯れにそれっぽいシルエットを発見し、

一瞬心が躍ったが、良く見るとヒゲナガゴマフで

あった・・・。




   
良さそうな倒木があったので、そ〜っと近づいて

何かいないか探すが、いるのはキマワリや寄生蜂

ばかり。




   
ようやく見つけたのは、ペタッと張り付いた

ヒゲナガゴマフの♀であった・・・。


う〜〜ん・・・




 
森の中だというのに、涼しさが感じられない。


今日も相当気温が高いので、歩きまわると汗が

止まらない。帽子を脱いで、汗どめのバンダナを

締め直す。




   
ブナの樹幹を上の方から降りてくる虫がいた。

降りてくるのを期待して待っていると、ただの

ミヤマクワガタであった。


親類の子供たちへのおみやげができた。




 
これといった面白い虫を見つけられないまま

時間は刻々と過ぎて行く・・・。




   
セダカコブがいないかと伐採枝を見たが、、いたの

はトゲバカミキリのみ。


いよいよヤバイ雰囲気だ・・・!




   
綺麗なスミナガシが地面で何かを一生懸命吸って

いる・・・。




   
ストローで何を吸っているのか・・・?


ふと、先日レンタルDVDで見た映画「蝶の舌」

を思い出した。




   
立ち枯れには大型の産卵痕。

コクワガタ?だろうか。

古い立ち枯れなので、キマワリしかいない。



 
    
太く古い倒木の上に何か黒く大きな物体が

動いていたので、ヤマナメクジかと思って

ドキッとしたが・・・


ウスバカミキリの♀が産卵をしていたようだ。




      
時間だけがどんどん過ぎて行き、徐々に諦めの

気分が頭を持ち上げてくる・・・。


このブナ林を見られただけでも良しとせねばなら

ないのか・・・。



  
   
飛んでいたカミキリをつまむと、ヨツスジハナ・・・。


そろそろ時間だし・・・

コンビニで買ったお昼を食べたら、帰る支度を

しなくてはならない。


とにかくここには、珍しい虫はいそうもない・・・。




   
こう暑くては、「まともな」虫は出てこないのであろう。


恨めしげに樹幹を見上げる。

木漏れ日が目に刺さるようで、痛い。


思わず地際に視線を移す。



   
  
・・・・おや!?



  
   
こ・・・これは、「あの虫」の羽脱孔ではないか??

・・・てことは、いるってことか・・・。



   
  
窓の外に羽脱孔のあったブナを見ながら、車内で

コンビニおにぎりを食べる。



もしかしたら、あの羽脱孔の主が現れるのでは!?

昼間潜んでいる樹冠が暑すぎるので、下に降りて

くるのではないか・・・?


・・・などと都合の良い妄想をしていたわけだが・・・。



  
  
・・・・・!!!・・・・・




マジに・・・?

降りてきた!?



  
  
羽脱孔の主、

キターーーー!!



  
   
ヨコヤマヒゲナガカミキリ ♀

真昼にゲトーーー!!


偶然にも、妄想が現実となった瞬間であった。


ヨコヤマを採ったのは久々だが、

相変わらず美麗なカミキリだ。



 
    
ブナ林よ、だんだん!


(直訳:松江弁「ブナ林よ、ありがとうございます!」)



 
 
南から見た伯耆大山の威容



  
   
ちょうどタイムリミットとなったので、松江に帰る。

夕方からはまた用事があるので、早く帰って準備

をしなくてはならない。

ああ・・・短時間でも、採集に出掛けてよかった。


次は、採集目的で来てみたいと思った びおすけ

であった・・・。 だんだん。



 
    





  
お・ま・け 




  

県立美術館から眺める

宍道湖の夕日

(島根県松江市)



  
  
宍道湖岸にいたクワカミキリ。

灯火に飛来したものか?


他に多数のノコギリカミキリや

クロカミキリの死骸が落ちていた。



 
ジャングルクルーズじゃないよ・・・

堀川めぐり遊覧船

(島根県松江市)




 
縁結びの神様

出雲大社

(島根県出雲市)




 
ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデン
2003〜2011 日本庭園ランキング 1位

足立美術館庭園

(島根県安来市)




 
「水木しげるロード」で有名な

境港

(鳥取県境港市)



  
  
ほんなら、さいなら。

(米子鬼太郎空港)



  
  




   




   
    END
 
THE INSECT HUNTER 2011
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