THE INSECT HUNTER
2010
0918
山梨

THE INSECT HUNTER 2010

   
野外で、メディオる。




  
「ヨツボシシロオビゴマフカミキリ」 と和名で呼ぶと長たらしいので、学名の Mesosa (Mesosa)

mediofasciata Breuning,1942から「メディオ」という愛称で呼ばれるこのカミキリを採集するには、

「材採集」という方法がよく使われる。本種は、一般に稀種であり、野外で活動している姿を見るの

は困難とされているからだ。


そんなメディオを 集まっている倒木を見つけ、7匹も採れちゃいました。ぐふふ。」などと、

のたまう御仁がいた・・・。


現在(いま)は「ぴにぼら」さんと呼ばれているが、以前は 「関西の芋男」という名前で関西に

その名を轟かせ恐れられた男・・・。その人である。



変な人である事は間違いないのだが、記憶に新しいところでは、某北海道でギガンテアをタコ採り

した男として知られ、「採集上手な人である」というのが衆目の一致するところだ。他にも、様々な

武勇伝を持つ、こんな人にかかっては、さすがのメディオも形無しである。


かく言う びおすけも、メディオは以前、材採集で幼虫から育てて羽化させた事しかなく、当然ながら

野外でどのような状態でいるのかは見た事がない。これは採集レベルを上げる良いチャンスだ。


そう言えば・・・ぴにぼらさんは オオトラに目がなかったな・・・・・けけけ・・・・。





びお 「きっと、あのあたりなら、オオトラが採れるんじゃないですか?ぐふふ。」

ぴに 「でも・・・ついこの間、そこでオオトラ採ったばかりなんですが。ぐふふ。」

びお 「(えっ!まじか・・・;) いや〜あなたならまた採れますよ〜。しかもでかいのが。ぐふふ。」

ぴに 「え〜。でかいの?ぐふふ。」

びお 「ええ。だから行きましょう。ぐふふ。」

ぴに 「え〜。でかいの採れますかね〜?ぐふふ。」

びお 「ええ、採れますとも。 で、ついでにメディオを案内してください。ぐふふ。」

ぴに 「え〜。でかいオオトラ採れるんなら行っちゃおうかな〜。ぐふふ。」

びお 「では、行く事に決まりね。メディオ、よろしくお願いしますね。ぐふふ。」

ぴに 「えへへ〜。オオトラのでかいの。オオトラのでかいの。ぐふふ。」



こうして 「ぴにぼら語」を駆使し、ついに口説きおとす事に成功したのであった・・・。



   
朝の 東名フリーウェイ

さて、当日・・・。

・・・人を呪わば穴二つ・・・ということわざがあるが、突然発生した事情Aにより、びおすけはこの日

午前中しかその場所に居られない事になってしまった・・・。う〜む・・・。駆け足採集になりそうだ。



   
待ち合わせ場所

ぴにぼらさんと無事合流を果たした。

時間が無いので早速、ぴにぼら号に便乗し、メディオポイントへ移動する。



ぴに 「え〜と・・・でかいオオトラは?・・・」

びお 「ああ、それはあとで探してください。今はメディオの事だけ、考えてください!」

ぴに 「え〜・・・でかいオオトラいるかな〜・・・」

びお 「ちゃんと見つかるから大丈夫ですよ(←いい加減)。 あ、叩き網を車に忘れてきた!」

ぴに 「ああ、OK、OK。あれ、叩いても落ちないから。基本、ルッキングだから」


   
 
林 道

下手な地図には載ってなさそうな道をひた走り、ようやく現場付近に到着し、車を停める。


ぴに 「じゃ〜少し歩きますので・・・」

びお 「は〜い」
  


 
    
モミの立ち枯れ

ぴに 「ここで前にアオタマ採ったんですよ〜。ぐふふ。」

びお 「おお〜、いかにもって感じですね〜。いいな〜。ぐふふ。」


   
 
樹液だらだらのモミ

びお 「ああ、なんだか朝から蒸し暑いし、今日は本当にオオトラも出そうだな・・・」

ぴに 「オオトラ。でかいオオトラでるかな〜。ぐふふふふふふ。」

びお 「あああ〜どこ行くの!そっちじゃないでしょ!! こっちこっち!まずはメディオね!!」

ぴに 「・・・・ぐふ〜・・・・」

   

    
林 内

ぴに 「あ、ここ斜面降りますので。滑るから気をつけてください・・・」


しかし、林道からそれてこんな斜面の林内に、どうして入ろうという気になるのか・・・、と言うか、

よく、まあ、この林内にいそうだと直感が働くもんだな〜・・・。 さすがは ぴにぼらさんだ。



   
林 内

ぴに 「ああ〜あれですあれです。あの下の」

びお 「ええ?どれどれ?」



   
御神(倒)木?

ぴに 「これです」

びお 「ええ〜?これ??」


以前、材採集をした倒木とは全く違うイメージなので驚いた。細枝をこれでもかっ!というほど付け

たまだ幹周の細い若木といっていいだろう倒木がそこにあった。


ぴに 「すっごい、すっごい見つけにくいですから、よぉ〜く見てくださいね」

びお 「ええ、確かにメディオ自体そんなに大きくないし、これだけ細枝が詰まっていては・・・」

ぴに 「いいですか〜。メディオを見つけるには・・・」

ぴにぼらさんからメディオ探しのレクチャーを受ける・・・。


・・・・10分経過・・・・


びお 「いませんね〜・・・」

ぴに 「おかしいな〜。いませんね〜・・・」




   
脱出孔

びお 「けっこう細い枝に脱出孔が多いですね・・・。もうみんな出ちゃったのかな〜・・・」

ぴに 「私が見つけた時は、ちょうど立て続けに羽化してくるところだったのかな〜・・・」


・・・・・15分経過・・・・


ぴに 「・・・・あ?あ?あ?あれ、そうじゃないかな?」

びお 「え?いたの?」

ぴに 「ちょっとこっちへまわって来てください」

びお 「は・・・はい」


 
   
メディオ?

ぴに 「ほら・・・ちょうど真ん中のところに・・・」

びお 「んん〜・・・・・・あ!あれかっ?!いたっ!いたっ!」

ぴに 「けっこう大きいですよ。たぶん私が前回落として逃がしちゃったヤツですね!」

びお 「ていうか、細枝が邪魔で写真が撮れない・・・」

ぴに 「うん、ちょっと難しそうですね。じゃ〜採っちゃってください」

びお 「え〜!いいんですか?もらっちゃって?」

ぴに 「どうぞどうぞ・・・。びおさんをNULLで帰すわけにはいかないですからね・・・」

びお 「ははぁ〜・・・有りがたき幸せ・・・。では、遠慮なく頂きま〜す」


 
   
ヨツボシシロオビゴマフカミキリ
Mesosa (Mesosa) mediofasciata Breuning,1942

びお 「メディオ!キターーーー!!」

ぴに 「とりあえず採れてよかった・・・。NULLにさせた日にゃあとで何て書かれるか・・・ブツブツ」

びお 「え?何か言いました?」

ぴに 「いえ・・・何も・・・」

びお 「また得意の間接的採集法になってしまいましたが、どうもありがとうございました」

ぴに 「他にもメディオがいそうな倒木があるので、見ていきましょう」

びお 「は〜い」 


  
 
モミ倒木を見つめる ぴにぼらさん

この倒木もちゃんと実績があるのだが、残念ながらメディオの姿は見る事ができなかった。


ぴに 「う〜ん・・・いないもんですね〜」

びお 「そりゃ、仕方ないですよ。メディオは珍品だから」

ぴに 「う〜ん・・・全然そんな感覚無かったんですが、ようやく実感が湧いてきました・・・ぐふふ」

びお 「そ・・・そうですか・・・」



 
林道を歩く ぴにぼらさん

カクカクと首を振る、ぶっ壊れた大型四つ折りリングが印象的な背中姿であった・・・



  
帰宅後室内撮影



   
帰宅後室内撮影


 
   
帰宅後室内撮影

こうして、あらためて見ると樹皮と保護色になってるかも・・・って気になる。



  
さらば・・・


こうして、ぴにぼらさんのおかげで、 びおすけはメディオを採る事に成功した。

意外な生態を垣間見る事ができてたいへん勉強になった。今後の参考にさせていただこうと思う。

が、しかし・・・

残念ながら、事情Aのため、ぴにぼらさんひとり残して先に帰らなくてはならず、心残りであった。


びお 「それでは、すいませんが先に帰ります・・・」

ぴに 「お疲れ様でした。それではまた・・・」



ぴにぼらさんは一人でオオトラ採集に向かうのであった・・・。




------------------------------それから一時間後-----------------------------------




携帯 「ぷるるるるるるるる・・・」


びお 「はい、 びおすけです・・・
    
    あ〜 ぴにぼらさん?先ほどはどうもありがとう・・・どうしました〜? なに、ぐふふ・・・って



    え、 え?! なにぃ〜!? うそ〜!!




    でかいオオトラを採ちゃったの?!」






    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・おめでとうございます(爆




   

    
END
 
THE INSECT HUNTER 2010
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