THE INSECT HUNTER
2009
0801
山梨

THE INSECT HUNTER 2009

               
      
雨天に叩く!
  


    
天気予報では雨のようだけど、虫は採りたい・・・。


さて、どうしたものかと迷っていましたが、そう言えば

某H野さんから 「・・・良さ気な伐採地有り」 という

情報を頂いていたのを思い出し、伐採枝の叩き網

なら雨でも何とかなるだろうと思い、出撃しました。


もちろん晴れてくれれば、それに越した事はないの

ですが、雨でもとりあえず叩けば、何かしら採れる

ところが甲虫類のイイところです。

現地に到着してみると、小雨が降っているものの

なんとか採集に支障はなさそうな気配です。

 
え〜、・・・伐採地・・・伐採地・・・と・・・。


場所を探しながらウロウロしていると、どうやらそれ

らしき場所が見つかりました。

カラマツを主体に各種広葉樹もあります。これなら

何かしら採れる事は間違いないでしょう。


   
試しに適当に叩いてみると、どうやらサペル系のカミ

キリが落ちましたが、濡れて真っ黒なので、種類が

何だかよくわかりません。

あとで乾いてから見てみるとチチブニセリンゴでした。


ひと叩き目からこうして落ちてくれると、否が応にも

テンションが上がってきます。


歩きながら伐採枝や枯葉、細い立ち枯れなど、何でも

とりあえず叩いてみます。

  
  
           ホソヒゲケブカカミキリ



う〜〜ん!地味な普通種・・・。

  
 
           ニセビロウドカミキリ



これまた、地味な普通種・・・。

  
   
          ニイジマトラカミキリ


これまた普通種・・・。

 
  
             トゲバカミキリ


う〜ん・・・普通種のオンパレードですが、どこでも

叩けばとりあえず何かしら落ちてきます。

普通種だろうが、落ちてくれるのとくれないのとでは

モチベーションが全然違ってきます。


やはり、伐採地というのはカミキリ採集には絶好

の場所なんだなぁ〜と思い知らされます。

  
 
少し歩くと伐採された斜面がありました。

う〜ん、こりゃ叩き甲斐がありそうです。


よっしゃ!突撃だ!と気合を入れたとたんに・・・・


「ザァーーーーー!!」


と音を立てて雨が降り始めたじゃありませんか・・・。



ここまで降るとさすがに採集に支障がでます・・・。


   

どひゃ〜・・・まいったなぁ〜・・・。


でもま〜いいや、戻るの面倒だし、とりあえず叩きな

がら様子をみてみよう・・・。


時間が惜しいので、曇るメガネを拭きつつ、叩く場所

を物色しましたが、とにかく粗朶だらけなので、どこ

から叩くか迷ってしまうほどです。


 
まずは広葉樹系に的を絞って叩いてみます。

割と宙に浮いた感じで倒れているのが多いので

1m×1m叩き網でも下に差し込みやすいのが

うれしいところです。


  
           ヒメヒゲナガカミキリ





たくさんいそうな気はするけれど、この日は

1頭しか見れませんでした。


  
          チャボヒゲナガカミキリ





個体数はけっこう多い。

ただし時期的なものか♀がほとんどでした。

  
  
          フタオビアラゲカミキリ





広葉樹系を叩くと必ずと言っていいほど落ちてくる

のがこれです。とにかく数は一番多い。

  
 
          フタモンアラゲカミキリ




小型のフタオビアラゲかな?と思っていたら、よく

見るとフタモンアラゲでした。名前も似てますが、

紋の感じも良く似てます。

意外と採れないカミキリなので、こういうのが中に

混ざってるとちょっとうれしい・・・。


   
           ジュウジクロカミキリ


で、ちょっと大きめのフタモンアラゲかな?と思って

いたら、よく見たら今度はジュウジクロでした。


フタオビアラゲ、フタモンアラゲ、ジュウジクロ・・・

まるで三兄弟のようによく似てます。


  
           シロオビチビカミキリ


雨に濡れて黒く見える上にメガネが曇ってて、よく

見えないために現場では何だかわからなかったん

ですが、後で見てみると何のことはない、シロオビ

チビでした。変わった種類かと思って期待すると、

あとでがっかりというパターンです。


  
          タテスジゴマフカミキリ



これも珍しい種類ではありませんが、この他の

種類ではあまり見られないホワイトカラーが目に

鮮やかに映り、ハッとさせられる種類です。


  
             ゴマフカミキリ




言うまでもなく、伐採地ではよく見られる種類です。

しかし、この日はこの1頭しか見れませんでした。


  
          ナカジロサビカミキリ



網に落ちてきた瞬間、タテスジゴマフかと思った

ほど、全身が白っぽいタイプです。

ここまで白紋が発達したタイプは初めて見ました。

   
  
           シナノクロフカミキリ



これも普通種で、ここでも数頭見られましたがどれも

一見キクスイモドキかと思うほど黒い型ばかりでした。

よほど目を凝らして見ないと「黒斑(クロフ)」が見え

ません。

   
  
         ゴマダラモモブトカミキリ



落ちた瞬間、ちょっと期待していたミヤマモモブト

かと思いましたが、考えてみれば広葉樹からなの

で、ゴマダラで間違いないでしょう。


カミキリでは、他にエゾサビ、キッコウモンケシ、

クワサビなどが多く見られました。

 
  
          ヤマムツボシタマムシ




ヤマムツボシにしては紋が丸くなく、これは以前、

コモンムツボシと言われていたタイプだと思います。


カミキリ以外では他にヒメクロツヤハダコメツキ、

ナガアシヒゲナガゾウムシ、ウスイロナガゴミムシ

ダマシなどが見られました。


   
もう全身ズブ濡れ状態で、こりゃ風邪ひきそうだな

と思っていると、サーと雲が引き、一瞬晴れ間が!


濡れたバンダナやシャツの水をしぼり、叩き網の

布を乾かすためにはちょうど良い休憩タイムです。



   
傍らの立木を見ると、コムラサキが何やら穴に吻を

突っ込んでいます。樹液でも出ているのか・・・?

それにしては甲虫類が全然来ていません。


さて、叩き網も少し乾いたかな〜?と思ったとたんに

また雨が降り始めました・・・。

山の天気ってほんとに変わりやすい・・・。


    
荷物を置いて休んでいたカラマツの丸太に何か

来ていないかと少し探してみましたが、雨で表面が

濡れているためか、何も来ている様子はありません。


   
唯一、フタスジハナが止まっていました・・・。



雨は降ってるし、何もいないしモチベーションが

かなり下がってしまいましたが・・・・


 
もう開き直って、今度はカラマツの伐採枝中心に

叩いてみる事にします。


乾ききってない叩き網が重いけど、仕方ありません。

 
  
         ミヤマモモブトカミキリ



しばらく何も落ちないので、思ったほどカラマツ喰い

のカミキリは来ていないのかと思いましたが、やっと

落ちました。それもちょっと狙ってたミヤマモモブト!


ちょっとモチベーションが回復してきました。

 
   
         ヒゲナガモモブトカミキリ



これももうちょっと採れるかと思っていたのですが、

意外と少なく2頭のみでした。やはりモミやトドマツ

の方が好きなのかなぁ〜?


  
         カラフトヒゲナガカミキリ



これもちょっと狙っていたので落ちた時は「やった!」

と思いました。恥ずかしながら自己初採集です。

もっと採れないかと粘り強く叩いてみましたが、残念

ながら1頭のみでした。


もう少し天気が良くて気温が上がればもっと面白い

ものが採れる気もしたのですが、肌寒くて風邪ひき

そうなので、今日はこれで引き上げる事にしました。


  
天気も悪く短い時間でしたが、ほとんど普通種ばかり

だったものの、20種類を楽に超えるカミキリを見る事

ができ、伐採地の底力を見せつけられた気がします。

濡れた服から着替えして、なんとか家に帰りましたが、





その頃には、雲ひとつない青空が広がってましたとさ。


            ちゃんちゃん!


  
END

   


     
    
 
THE INSECT HUNTER 2009
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