THE INSECT HUNTER
2009
0613
山梨

THE INSECT HUNTER 2009

               
      
とりあえず、Pidoる!
  
 


     
さて、今年に入ってから、「ピドニアを守る会」に入会

してしまった びおすけです・・・。


こういった苦手を克服するには、対象を採って採って

採りまくって、「採りグセ」をつけるしかないっ!

というわけで・・・

ピドニアが採れそうな場所ならどこでもいいから行って

みようと考え、思いつくままの場所に行ってみました。

途中、久々の登場となる うめちゃんと待ち合わせして

現地に乗り込みます。

道すがら、花の状態を確認しながら、ゆるゆると進み

ますが・・・。

 

うめ 「・・・花、ないね」

びお 「うん、ないね・・・」

うめ 「マタタビなんか、去年あった株がないもんね」

びお 「でも少ないながら、マタタビの開花の状態は
    良さそうだね」


というわけで、早速目についたマタタビの花をすくって

みますが、虫の影が薄くて何も入りません。

虫の活動時間にはまだ早いというのもあるけど、それ

にしても例年なら一晩明かしたピドニアのシャワーを

目いっぱい浴びれるはずなのに・・・。

(え?それってキモイですか・・・)
  


   
うめ 「いかんね、こりゃ」

びお 「これじゃ〜、ピドニアを守る会から
    脱会できないよぉ〜 ; ;」

うめ 「でも、開花の状態は良いんだから・・・
    しばらく様子をみながらやってみよう」



二手に分かれて、歩きながら目についた花をすくって

いきますが、網に入ってもせいぜいクビナガムシか

ジョウカイボンが数匹といったところです。

例年であれば、異様な数のクビナガムシが網に入り

うんざりするのですが、それすら懐かしい過去の

思い出・・・といった感じです。

  
  
上を見上げると、ミズキの花が咲いてます。

10m竿を伸ばしてスイーピングを試みますが・・・


びお 「と・・・・届かない・・・; ;」


ミズキ、恐るべし・・・。


一方、うめちゃんの方もヒナルリハナが入る程度で、

虫の数はやはり異様に少ないようです。

今年は植物の開花が早くて、虫の発生が追い付いて

ない、という状態なのかもしれません。

言い方を変えると、虫の発生時期は例年通りなのかも

しれません。つまり、来るのが少し早かった・・・。

  
 
うめ 「こりゃ、ニセハムシハナは無理っぽいね」

びお 「あ・・・いや、ピドニアでいいんですけど・・・」


とは、言ってもこの花の少なさに加えてこの虫の出の

悪さでは、ピドニアすら危ういかもしれません!?

予想だにしない事態に、足でかせいでポイントを探す

しかない、という状態に追い込まれました。


もうとっくに咲いてるかと思っていたコゴメウツギは

まだ花がちらほら・・・という状態で、まだこれから。

ニンフホソハナが数匹いる程度で、ピドニアすら

見る事ができません。

  
   
クロサワヘリグロハナが来るという噂のサワフタギの

花はもうすでに散っていました。

う〜ん・・・、コゴメウツギは開花が遅くて、マタタビは

満開状態で、サワフタギの花はもう終了・・・。

その他は・・・ミズキは咲いてて、タニウツギも一応

咲いてて、ノイバラがまだ咲き残ってる・・・。

そう言えばもっと下の方のクリの花はまだこれから

だった・・・。

・・・なんだかもう、よくわかりません!?

少し標高を上げればまた違うかもしれないと思い、

しばらく歩いて花を探す事にしました。

 
  
サワフタギが数本ある場所に行きあたり、状態を見る

と花は満開状態でした。

これはいけるかもっ!と淡い期待を寄せましたが、

場所(環境)がイマイチのせいか?虫の飛来は少なく

クビナガムシやジョウカイボンに混ざって、キバネニセ

ハムシハナ、ピックニセハムシハナが数頭いる程度

でしたが、やっとキベリクロヒメハナが採れました。


ピドニアを採ってこれほど喜びを感じるとは、思いも

しませんでした(泣

  
 
しかし、その後時間の経過と共に気温も上昇傾向で

虫の出もわずかながら増えてきました。

道沿いでは蝶も飛び始め、この新鮮なヒオドシチョウ

や、トラフシジミ、アサギマダラ、テングチョウなどが

見られ始めました。

うめちゃんもカラスアゲハなどを狙ってネットを持って

徘徊しています。


マタタビの花にも少しずつ訪れる虫が増えているよう

ですが、それでも例年と比べたらかなり少ない気が

します。


   
一か所だけなぜか集中してピドニアが多いマタタビが

ありました。本当に日陰の目立たない場所にある小さ

な株なのですが、この日のピドニアはほとんどここで

採ったと言えるほど多いのでした。不思議です・・・。

一応この日に確認できたピドニアは

・ツマグロヒメハナカミキリ
・チャイロヒメハナカミキリ
・キベリクロヒメハナカミキリ
・セスジヒメハナカミキリ
・オオヒメハナカミキリ
・フタオビノミハナカミキリ
・ナガバヒメハナカミキリ
・ホソガタヒメハナカミキリ
・マツシタヒメハナカミキリ
・フトエリマキヒメハナカミキリ
・ヨコモンヒメハナカミキリ
・ニセヨコモンヒメハナカミキリ
・ムネアカヨコモンヒメハナカミキリ
の13種で(全て同じ場所で採ったわけではありません)、中にはツマグロヒメハナっぽいのにA紋が無い(ツマグロではない・・・)

というよくわからない個体もいましたが、とりあえず「ピドニアを守る会」からは脱会できました。ただ、数はかなり少なかったです。

また、例年のように「マタタビやその他の花さえあればいる」という事はなく、「いる場所に集中している」という印象が強かったです。


 
「ピドニアを守る会」から一応脱会できて、少し他の

虫にも目を向ける余裕ができました・・・。


シロオビナカボソタマムシ@交尾中

  
  
ミズキの花をすくって採れたゴミムシダマシの仲間。

マルムネ系の♀?かな?


   
ダケカンバの巨木のひこばえ(?)をスイーピング

して採れた ヒゲナガシラホシカミキリ。

予想外だったので、超うれしい一品となりました。

上翅の白紋は、画像で見ると「白」ですが、実は

青味がかった灰白色で微妙に綺麗です。


うめちゃんも「コレ欲しい!」と言って、葉をすくおう

としましたが、超巨木のため10m竿でも下枝にさえ

届かず、断念しました・・・。

  
 
かなり気温が上がってきました。

真夏のような暑さで、水分補給がかかせません。


ハンノキの倒木で日差しを避けるアオバナガクチキ。


   
気分を変えて、別の林道を見てみる事にしました。

昨年ニセハムシハナが採れたマタタビもあるので、

楽しみにしていましたが、なんとこの林道沿いの

マタタビは全て未開花の状態・・・。

標高がいくぶん高いので当然かもしれません。

仕方なく、満開のミズキがあったのでスイーピング。

背の低い木で、こんなにすくいやすいミズキは珍しい

と思い、一生懸命すくいましたが、採れたのは

シロトラ少々、アカネトラ少々、アオバホソハナ少々、

カラカネハナ少々といったところで、安直な場所に

ふさわしい、安直な内容でした・・・。

 
  
林道沿いに一本だけ目につく白い花。

見るとアズキナシで、ちょうど満開でした。

こりゃ、すくうしかないべ、ときばってスイープ。


しかし、採れるのはなぜか?テツイロハナばかり。

すくってもすくっても、テツイロ・テツイロ・テツイロ・・・。





うんざりして、ふと横を見ると立派なハリギリがあり

ました。

 
   
樹高が非常に高く、10m竿でかろうじて下の方の枝が

すくえるくらいの大きな木です。

でももしかしたらジュウニキボシでもいないかと思い、

念のためスイープしてみることにしました。



葉っぱも大きくてすくいにくいですが、こんな時こそ

80cmネットがモノを言います。


  
網をするすると降ろして来ると、ネットの中にカミキリ

らしきシルエットが・・・!

やった!と思いましたが、ジュウニキボシにしては

異様に大きすぎます。


手元に戻して確認してみると、なんとタテジマでした!

こんな場所で出会うとは全くの予想外です。


  
そういえば、以前、KANさんが月刊○しの短報に、

高標高での珍しい採集例として投稿されてたのを思い

出しました。

KANさんが採集されたのと時期もエリアも同じなので、

知らずに同じ木をスイープしたのかもしれません・・・。


で、肝心のジュウニキボシは・・・? もちろん・・・; ;



採った「貴重な」タテジマを うめちゃんに見せると


うめ 「オレ、こんなでかいカミキリいらね」 


ジュウニキボシだったら、うらやましがらせたのに!

くやしい〜!!

  
   
高標高という事で、その事を実感したのは、まだヤマ

モミジに花がついていた事です。

試しにすくってみると、カミキリはいませんでしたが、

クビナガムシやジョウカイ類がけっこう来ていました。


さすがに花も終わりかけだったので残念ですが、満開

の時に来れれば面白い虫も採れるかも・・・。


  
それにしても今日は、いつもに増して疲労が濃い気が

します。なぜかというと10m竿を持ってうろうろしてる

からで、さすがに一日中使って歩くと、もう、腕がパン

パンの状態です。



でも10m竿を持っていなかったら採れなかった虫も

いると思うと少し得した気分になれる びおすけでした。


  
また、この日は偶然ですが、クワガタ界で名高い

ピイさんとお会いする事ができ、お話しする事が

できました。

また、いろいろと貴重な情報もいただきました。


ピイさん、ありがとうございました。


  


    
END

   


     
    
 
THE INSECT HUNTER 2009
inserted by FC2 system