THE INSECT HUNTER
2009
0418
神奈川

THE INSECT HUNTER 2009

               
      
まだ冬ですか?
  
 

 

突如、思い立った。

「あ、そう言えば去年、マスダクロホシっぽい幼虫がいっぱいいた杉の丸太があったなぁ〜。

そろそろ成虫になってるかもな。 普通種とはいえ、完品持ってないから行ってみるか・・・」


・・・というわけで、神奈川某山へ。

 
 

「あの・・・・・」


自分がこの山に来ると、なぜいつも雨と霧なのか!?

天気予報を見ないで来る私が悪いのか!?

日頃の行いが悪い私が悪いのか!?

それともただ単にそういう運の巡り合わせなのか!?


「一応、ネットや叩き網も持ってきたけど使わないな」


と、いうわけで、杉の丸太に直行。

大人二抱えほどのでかいのがあって、樹皮下には

タマムシの幼虫がいっぱいいたのだ。

これ、去年の話。

  
ちょうど林道工事をやっており、作業車何台かとすれちがう。

う〜ん、手頃な伐採枝なんか作ってくれると初夏が楽しみ。


「さてと・・・」


路肩の広くなった場所に車を止めて、鼻歌を口ずさみつつ、少し歩く。

もういる場所はわかっているのだから、採ったも同然、すっかり採った気になっている。


 
「え〜と・・・ここらへんだよな?」



 
丸太が無い。

「あれ、もう少し先かな?」



 
しばらく先へ進んだが、やはり、無い。

「あれ?来る途中見落としたかな?」


 

来た道を戻るが、やはり、無い。

「・・・・・・・」


    
   
去年見た時は、ここにこうしてあったはず・・・。


「ああ!まさかっ!?」


道端にあったその丸太は、

どうやら林道工事の邪魔になるので

片付けられてしまったらしい・・・。




「・・・・・・」


・・・・来るなり目標が無くなり、終了です・・・・。


  
「しかし、あんなにでかい丸太だ。

移動するのが面倒で、

近くの崖下にでも落としてるかも・・・」



まわりに注意しながら歩くが、

霧で視界が悪くよく見えない。



どんどん先に進むが霧は濃くなり、

視界もどんどん悪くなるばかり。



「こりゃ、ダメぽ・・・」

  
とは言っても、マスダクロホシを

あきらめきれない びおすけ。


太い丸太じゃないとダメだと

わかってはいるものの、

条件に合う丸太が、そうそうあるはずもなく、

適当にそこいらに転がってる

杉丸太の樹皮をめくる。


でも


いるのは コメツキムシとか・・・

  
 
ツヤヒサゴゴミムシダマシとか・・・。


あとは多足な連中。

 
まるで、冬場の採集に逆戻りしたかのような

状況にがっくりと肩を落とす びおすけ。


「ふ・・・・・・ふはははははは・・・!!」


気がふれたのではない。

開き直ったのである。


こうなれば、この際だから

オサ掘りでもしてやろうかいっ!!

ちょっと標高低めだけど、

ルイスくらいはいるかもなっ!

  
でも、まさかこのような状況になるとは

思っていなかったから、クワとか持ってない。


ふと見れば、ちょうど良さ気な

苔生したヤツが転がってるではないか。


「ふ・・・・・ふははははははは!!」


苔をめく〜る!!苔をめく〜る!!

  
「あ・・・・」


あっさりとルイスオサムシが出現した。


「ふ・・・・ふはははははははは!!」



苔をめく〜るの第一人者(??)の

びおすけにかかればこんなものだ!

ざまぁ〜みろっ!


しかし・・・ここでふと我に返る。

え〜と・・・こんな事しにここに来たんだっけ?

違うでしょ?

「ぬおおおおおお〜!!」

  




「オレは・もっと・春を・・・・」



「春を感じたいんだぁぁぁ〜!!」


「感じたいんだぁぁぁ〜」


「だぁぁぁ〜」


「ぁぁぁ・・・」

 
林内に虚しくこだまする 心の叫び・・・




これにて本日の採集は終了・・・。



お疲れ様でした>自分
 


    
END

   


     
    
 
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