THE INSECT HUNTER
2008
0628
山梨

THE INSECT HUNTER 2008



         
ふたたび、またたび。



  

さて、今回のお目当ては昨年に引き続き「またたびの主」。 

向かうは山梨県某有名採集地。



もはや「釣堀採集」である事は押しも押されもせぬ事実なわけで、

採れて当たり前・・・・と、言いつつも

またたびの開花とジャストミートしていないとNULLも有り得るかも・・・?


またたびが開花していない場合には、ミヤマザクラやアズキナシ、

サワフタギなどの花でも採れているようですが、ここは 「またたびの主」たるもの、

やはり またたびで採るのが王道でしょう?!



・・・・とつまらぬこだわりを抱きつつ、知らない人が見ればちんけな

出来損ないのアトキリゴミムシかと間違えそうな、

しかし見る人が見れば太古のロマンを感じさせるシブイ虫・・・・



ニセハムシハナカミキリを求めて行ってきました。



 
 
 
・・・・早朝です・・・。 眠いです・・・・。

明け行くお空を見上げれば、何となくニセハムシな

色をしているような、してないような・・・。

雲が多そうだけど、今日に限ってはドピーカンより

こっちの方がありがたいのであります。

今日も寝不足な うめびおコンビですが、頭の中では

ニセハムシタコ採れ妄想がぐるぐると渦巻いてます。

うめ 「・・・でさ、結局ニセハム と ヒナルリ ってどこがどう違うの?」

びお 「どこがって・・・。全然違うっぺ・・・。それよかニセハムってニチハムみたいだから止めろや」

うめ 「なんでよ。ファイターズ嫌いかい?どこならいいのよ」

びお 「どこて・・・。日ハムも別に嫌いじゃないけど・・・情けないけど一応横浜住民だからベイスターズ」

うめ 「・・・・。 じゃ〜さ、ニセハムがだめなら、エセハムってのはどう?」

びお 「どうって・・・。似非葉虫ってか? あまり上品なネーミングじゃないな〜」

うめ 「じゃ〜、ニセハムのままでいいな」

びお 「じゃ〜、いいよ、ニセハムで」

うめ 「おっけー。ところで、ニセハムとヒナルリて、どこがどう(以下略・・・・・


・・・というわけで、以下ニセハムシハナカミキリ、略してニセハムでいきます(笑
  
 

  

  
・・・というわけで、いつの間にやら到着しました。

現地は思ったより晴れ気味で、気分的にはとても

気持ちいいのだけれど、ニセハム採りにはもう少し

雲っていてくれた方がありがたいかな?

いずれにせよ、深い緑に囲まれた山って良いです。

緑のエキスを多量に含んだ空気を思い切り吸い込

んでから、林道をてくてくと歩き始めます。

   
どこぞで見たおぼえのある状態のモミがあったりし

て、あの虫も珍な割には結構どこにでもいるんだよ

な〜・・・と うめちゃんと話しつつ、先へと進みます。

   
歩きながら手の届く範囲の花をチェックします。

サワフタギをはじめ白系の花が、あっちにぽつん

こっちにぽつん、と見受けられます。

またたびではないけれど、ニセハムがいないとも

限りませんので、一応足を止めて竿を伸ばして

掬ってみます。

   
ま〜、軽いジャブ程度なので・・・・ニセハムは当然

ネットに入りませんが、ピド様は早朝にもかかわら

ずおいでなさるのであります。

フタオビ・チャイロ・ムネアカヨコモンなどのピド様が

少なからず網に入るので、選って欲しい種類だけ

つまんでいきます。

    これはムネアカヨコモンヒメハナカミキリね→

ちなみに欲しいのはヨコモン系・セスジ系・カクムネ系・フトエリマキ系などで、特にキベリクロなどは

いると相当うれしいのですが、逆にチャイロ・フタオビ・ナガバ・オオなどは最初の1〜2頭をつまむだけ

で、あとは完全リリース対象となります・・・。

その他、このあたりにはホソガタやオヤマ、マツシタなど十数種のピド様が見られるのですが、特に

ホソガタの♀はなかなかシブくてかっこいいので、思わずひょいひょいとつまんでしまいます。

ツマグロヒメハナは個体数が多いですが、その中によく似てるけどA紋(翅端の黒紋)が無いものが

あり、これはミヤマヒメハナなのかな?

  

  
【格調高きピド】
キベリクロヒメハナカミキリ
【スマートな♂、原始の趣の♀】
ホソガタヒメハナカミキリ

 
【目玉模様がかわいい】
ヨコモンヒメハナカミキリ
【ヨコモンそっくりさん】
ムネアカヨコモンヒメハナカミキリ

 
【その名も himehana
フトエリマキヒメハナカミキリ
【大きくて存在感のある】
ツマグロヒメハナカミキリ

 
【小洒落た感じの】
マツシタヒメハナカミキリ
【ツマグロっぽいけどA紋が無い・・・】
ミヤマヒメハナカミキリ??

 
ピド様たちと同様、網に入る数が多いのがコレ→

大型の♀だとすぐ本種と判別できるが、ちっこい♂

だと、ROUGANの びおすけにはジョウカイ類と

区別できなかったりするやっかいな虫・・・・。
   
【ヒゲナガジョウカイの仲間かと思われて
リリースされてもいたしかたのない】

テツイロハナカミキリ

   
またたびも、ようやくぽつりぽつりと見つかるように

なり、やれ、うれしやとばかりに満開の花を掬って

みるのだが、ネットインするのはピド様や鉄色だけ。


なぜ?こんな状態の良いまたたびになぜニセハム

がいないの? 天気も薄曇になってきたりして条件

はとってもGood なのに??

開花の状態もほぼジャストミートしてるし、採れないわけないんだけどな・・・・。せっかく釣堀採集に来た

のに「魚」がいないなんて・・・。


そんな状態が続いていましたが・・・しばらくして先方から虫屋さんがやってきました。

そかっ!先行者がおったのね!? 聞けば数人で来ていて、もう数がだいぶ採れているらしい・・・・。

こりゃダメポ・・・。人が掬った後を掬って歩いていたんじゃ採れるわけがないか・・・。


数あるまたたびの株の中でも、方角、日当たりや風当り、湿度などいろいろな条件がうまいこと重なり

びおすけのようなシロウト目に見ても「ここはいそうス」と感じる時があります。今回も2〜3ヶ所そのよう

な またたびがありましたが、掬いまくられた後じゃさすがにキビシイ・・・。 


それじゃ〜という事で、見るからにすごく掬いにくそうな、枝や蔓がからみあった奥の方の花に狙いを

定めて、無理矢理ネットを押し込んでガサガサしてみました。

 

竿を手元にするすると戻して網の中をのぞいてみると黒い虫が歩いていました・・・・

     
  
     
うっしゃ〜!!キマシタでぇ〜!!わ〜い!!

・・・・・たったの1頭でこの喜び様・・・。情けな・・・・。

【またたびの主】
 ニセハムシハナカミキリ
  

  
この後なんとかもう1頭追加しましたが、人の入った後では厳しそうなので、場所を変える事にしました。


うめちゃんと来た道を戻って行くと、いつぞやA山でお会いしたHさんに遭遇。Hさんもお仲間といらしてる

との事で、「今日は人が多いですね〜(笑)」と世間話後、お互いの健闘を祈りつつお別れしました。

 『Hさん、その後採れましたか〜??』

その後Hさんのお仲間にもお会いして、お話をうかがうと前の週にここで熊さんと遭遇されたとの事。

当然いてもおかしくない場所なのですが、あらためて気をつけねばと思いました。


戻りがてら、色々な花を掬ってみますが、結局ニセハムの追加はなりませんでした。やはり またたび

の花が咲いている時期は、またたびじゃないとダメみたいです。


そして びおすけ号に乗って移動・・・。


ニセハムのゴールデンタイムは早朝から午前11時までで、後は夕方・・・と言われていますが、昨年

ドピーカンの真昼間に採集した経験があるので、「そんなの関係ねぇ〜!(←もう古い??)」という

意気込みで、車で走りながら周囲の状況を確認しつつ、またたびがあると車を止めてチェック・・・という

作業を続けますが、それなりに結構数が見られるので、これじゃ〜キリがありません。

時間ももう12時過ぎてますし、のんびり車を流しつつ「これだっ!!」という またたびを厳選してチェック

する事にしました。


   
車道沿いやその付近にも またたびは結構見られ

ます。しかし、風の吹きっさらしのせいか?排ガス

のせいか?虫はほとんど見ることはできません。


いてもジョウカイ、クビナガムシ等 「ピド様もどき」

ばかりで、カミキリ自体がさっぱりです。

 
他の虫に比べてカミキリの方がデリケートなので

しょうか・・・!?


道路脇になんとなく良さ気な またたびを発見した

ので車を降りて掬ってみます。


あまり花数は多くなく、それほど期待はしていな

かったのですが・・・

 

うめちゃんの網にかろうじて1匹だけ虫が入った

ようです・・・。


うめ 「・・・・ねぇ〜、これゴミムシ?ハムシ?」

びお 「どうせアトキリゴミムシかなんかでしょ?
    どれどれ・・・・ あっ!」

かなり小さい個体ですが・・・

うめちゃん、ニセハムをゲット!

これに煽られて その後目に付く またたびを次々と掬いますが、ニセハムは全く見つかりません。

しばらく掬って気づきましたが、この時期、標高1500mより下がると またたびの花はあるものの、掬う

と花びらがパラパラと散る状態でした。このような終わりかけの花はニセハムは好まないんじゃないか?

と推測し、また来た道を戻って横道に入り、標高を上げる事にしました。

1600m近くになると またたびも蕾の状態のものが多く、1550m前後が花の状態が一番良いようでした。
   

  
うめちゃんがまたたびを掬っていると、カミキリらしい

カミキリが採れたといって見せてくれました。

一瞬ニセビロウドかヤハズかと思いましたが、よく

見ると、ゴマフキマダラではありませんか!?

思わずおねだりしてもらっちゃいましたが、どうも

またたびの上に被さったシラカバかハンノキの枯葉

に潜んでいた様子です。
【久々に見るカミキリらしいカミキリ!?】

ゴマフキマダラカミキリ
おお〜!いるんだ〜!と勇んで カバやハンノキ

の枯葉を叩いて歩きますが、びおすけに採れた

のはシナノクロフカミキリだけでした・・・ガックリ

 
再び、またたび探しに戻ります。

それにしても普段は山に行ってもあまり気にしない

のですが、気をつけて見て行くと結構またたびって

あちこちにあるものです。


ただ・・・一向にニセハムがいる気配は無いですが。

  
でも ピド様やカラカネハナ様は少ないながらも

ネットインしてきます。 でも、それだけ・・・。


それになぜか吸血ブヨみたいのが群がってくるので

もう辟易・・・・。ちょ〜うざいです。

とてもその場にじっと立っていられる状態ではなく

サッ!と掬ってサッ!と車に戻る、の繰り返しです。

  
何かいないかと適当に葉っぱをスイープしていたら

いつの間にかクロニセリンゴがネットイン・・・。


どこで採れたんだ?!と探すとオヒョウがありまし

たが、食痕は見られず・・・。

う〜〜ん??

 
次第に天気は下り坂で、空からぽつりぽつりと

冷たいものが降り始めました。

そろそろニセハムのゴールデンタイムだろうけど、

雨は勘弁してください・・・という事でぼちぼち帰り

たい気分になってきた頃・・・


うめ 「あれ、いいんじゃない?」

 
うめちゃんが指差すその またたびは確かに花付き

も良く、これまで見た またたびの中でもベスト3に

ランクインする株です。


標高もちょうどいい感じだし、掬ってみないと・・・。

 
これが最後とばかりに花を掬いまくります。

頼む!入っていてくれぃ!!




竿を手元に戻して網の中を見ると、ピド様に混じって

見覚えのある、あの黒い虫が・・・・・!!

 
ひぇ〜!なんか小さい個体だけど、とりあえず・・・




(小さく)キターーーー!!

ニセハム・・・お久しぶりです・・・。


ついでに何故かカッコウカミキリも入ってました・・・。

 
・・・というわけで、二人で本当に少ないながらも

ニセハム・・・やっとこさ採れました。

サワフタギやその他の花もあるにもかかわらず、

やはり またたびでしか見られなかったあたりが

【またたびの主】たる所以でありましょうか・・・。

他の場所の またたびも気をつけて見ていくよう

にしたいです。

 
    


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