THE INSECT HUNTER
2008
0322
神奈川

THE INSECT HUNTER 2008

残雪のブナ林。






  
ごぶさたしてます。 びおすけです。


「暑さ寒さも彼岸まで」という事で、そろそろ心の中の採集の虫がうずきはじめる今日この頃。

お花見シーズンももうすぐだし、気持ちも浮き足立ってウズウズソワソワ・・・・。

天気予報で「晴れて暖かい陽気になる」と言われた日にゃ〜、もう、出かけるしかありませんね。


この季節の風物詩といえばスギカミキリやビャクシンカミキリが思いつきますが、実は先日、近所

にちょこっとだけ探しに出かけました。 ・・・・しかし結果は見事にNULL!!

こりゃ、いかんなと 。で、少し目先を変えようかなと。

・・・・と、言ってもそうそう変わった目標があるわけでもなく、また例によってルリクワ系を探しに

行ってみようかなと・・・。かくのごとく、思考的に進歩の無い びおすけなのであります。


そう言えば、ニュースネタになってましたね・・・タカネルリクワガタ。 シーズン前に緊急指定される

のだとか。 例のネットのオークションを見た時は 「こりゃ、『高嶺』じゃなくて『高値』だなっ!」 

って思いましたが、まあ、いずれにせよ、我ら素人にはよくわからん代物です・・・。 


そんな難儀なタカネルリは、さておき、もっと身近なルリクワ系を楽しむべく行ってまいりました。

恒例の早春ルリクワ系探索、いつもなかなか成虫にめぐり逢えないのですが、どうなることやら?
   

   
    
例によって「召喚」した うめちゃんを待ちなが

ら夜空を見上げると、雲ひとつ無くほんとに

良い天気になる予感・・・。

これ、ちなみにうちの庭に生えてるクヌギと

コナラです。

秋になると庭が落ち葉で埋まります・・・。

 
うめちゃんが来たところで、びおすけ号で出発。 ビュイ〜〜ンと目的地に向かいます。

場所は昨年同じくらいの時期に、しまちゃんや るどちんと一緒に行った所です。

あの時はけっこう寒かったものの雪は少しも見られず、難なく採集はできました。

雪が積もってると地べたに落ちてるコルリ材なんか埋もれて見つからないもんね。そしたらアウト。

まあ、今年も大丈夫だろうと気軽に考えていたのですが・・・



                       ・・・・現場 着・・・・・・

 
あの・・・雪・・・・残ってますが・・・・?

   
・・・まあ、来ちまったもんはしょーがねー。

とりあえず身支度して、ブナ林に突撃です。


予報通り、朝から気温は高くポカポカ陽気。

見渡すと一見寒々しいですが、厚着まです

る必要はなさそうです。

   
登山道も、もちろん雪が残ってるので、滑って歩きにくいったらありゃしない。

こりゃ登りもたいへんだけど、帰りの下りが思いやられるな・・・と。

立ち止まると雪の冷たさが足元からシンシンと伝わってきます。

それよか、ホソツヤ材はともかく、コルリ材は見つけられるのか!? そっちの方が問題です。


ところが! 実際に材を探し始めると、むしろ材が見つけやすい事に気づきました。

黒っぽいコルリ材が、残雪の「白」に映えて、逆に目につきやすい!

普通であれば潅木やら笹やらにまぎれて、狙いが定めにくいのですが、今日は遠目でもそれと

ハッキリわかるくらい視界に飛び込んでくるのです。

しかし、もう少し雪が深く残っていたら、こうはいかなかったでしょう。完全に雪に埋まっていたら

もう、成す術はありません。この微妙な残雪のサジ加減が非常にラッキーでありました。


ただ・・・歩きにくい事には変わりが無い・・・。 また基本的に斜面なので足元を滑らせたらかなり

危険です。谷を少しのぞきこんでゾッとしました。 慎重にいきましょう・・・慎重に・・・。


 
コルリ材。

産卵マークのついてる材はそこそこ見つかる

ものの、何も入ってない「スカ」も多く・・・。

 
ホソツヤ材。

妙にマークがハッキリしてると、それは

「幼虫入り」である確立が高いわけで・・・。

いや、幼虫でもいいんですけどね。

でも、できれば成虫が・・・ですね・・・。

 
これもホソツヤ材。

こう、マークがハッキリついてちゃ、もはや

幼虫入りである事は確実です。

一応、ナイフで削ってみますが・・・

 
ほぉ〜らね!!

 
こちら コルリ材。

あああ・・・また小さな幼虫が・・・。

割り出してしまった幼虫は、テイクアウトする

のですが、全てうまく羽化までもっていける

自信は正直ありません。温度調整までして

飼育しても、羽化不全になってしまうものが

多いからです。

 
ですから、特に初令が出てきたら、その材は

それ以上は手をつけずに放置しておきます。


また別の幼虫を割り出してしまいました。

こうなったら材ごとお持ち帰りです。

長い材なので用意していたノコギリでカット。

 
一方、うめちゃん先生も幼虫は出てるけど

成虫は出てない模様・・・・


・・・・って、 えっ!?成虫?出た?!

 

おお〜!うめちゃん、さすが。

この陽光を背にキラリと光る小粒のブルーが何ともいえません。

 こりゃホソツヤルリですなっ!

なんか、久々に成虫を見せてもらったよ・・・。

 
こうなったら、自分もがんばって成虫を

出さないと! ですね!

気持ちを奮い立たせて、再び探索します。

 
いい感じのホソツヤ材があったので、これは

いけるかな、と。

で、食痕に沿ってナイフで削った先には・・・

コメツキがいました・・・。

ホソツヤはコメツキの腹におさまってるもの

と思われ・・・・(泣

 
探索は続けるものの、成虫がどうしても

出てきません。

ま〜、だいたいいつもこのパターンが多い

んですけどね・・・。


 
雪の上には鹿と思われる動物の足跡が

あちこちにありました。

足跡を辿ると頂上に着いてしまったので、

ちょうどお昼だし、そこで休憩です。

 
頂上は多少風があるものの、火照った体を冷やすにはちょうど良い感じです。

道端でヒオドシチョウが1頭、翅を広げて陽射しを浴びていました。

綺麗なので写真を撮ろうとしたら、勢いよく飛び立ってしまいました。

今日はよほど暖かいのでしょうね。


少し疲れも癒されたので、再びルリ系材探しを開始します。しかし、イメージ通りの材がなかなか

見つかりません。そうしてる間にも うめちゃんは成虫を2頭追加しています。

やはり何か目の付け所が違うのでしょう。
  

 
イメージする枯枝とは違いますが、このよう

な先っぽが折れて枯れてる部分とか倒木の

根っことかにも産卵マークは見つかります。



何となく目に付いた、倒木の上にかぶった

腐葉土を何気に払いのけると・・・・

 
ルイスオサムシが出てきました!

こんな場所でも越冬してるんですね〜。

はぁ〜・・・・よかった・・・やっと成虫が見つかった・・・・


って、違うでしょうがーーーーー!!

 
尾根沿いに特に多いアブラチャンで、やっと

イメージに近い枯枝を見つけました。

産卵マークもいい感じだし、これは期待が

持てそうです。

 
・・・・しかし、削っても出てくるのは幼虫

ばかり・・・・。


今日はもうこれを材ごと持ち帰る事にして

成虫探しはあきらめました。


  


    

やはり、と言うか、また、と言うか・・・。 成虫を探し当てる事ができませんでした。

幼虫材と成虫材・・・。 両方が同じ材に見られる事もよくありますが、成虫材である事を見極める

ための何かこう、採集感覚の厚い壁のようなものを感じてしまいました。

ルリ系探しを極めるための長い旅は、まだまだ当分続きそうです。



END

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