THE INSECT HUNTER
2007
1013
静岡

THE INSECT HUNTER 2007


                 
           
’07 秋の陣〜表フジの巻




  

(早朝 表富士 駐車場にて 車窓より)


うめ 「・・・雨だねぇ〜・・・」

びお 「・・・うん、雨だねぇ〜・・・」

うめ 「ま〜乾燥してるよか、いいかねぇ〜・・・」

びお 「うん、乾燥してるよか、いいかもねぇ〜・・・」


(車から降りて近くの枯葉を試しに叩いてみる)


びお 「あ、有り難くないアリガタハネカクシ・・・」

うめ 「なんかいた?」

びお 「いや・・・・。一回叩いただけでもうびしょ濡れですが、何か?」

うめ 「とりあえず来ちゃったから行ってみる?」

びお 「行ってみよか」

うめ 「え〜と、ヤッケにスパッツと・・・」

びお 「え〜と、長靴、長靴・・・と」



(二人 装備を整え 雨の中 歩きはじめる)

    
   

(二人 黙々と 歩く)

熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」

熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」


うめ 「思ったより枯葉多いね」

びお 「そうだね〜」

二人 「・・・・・・・・」


熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」


うめ 「でも何も落ちないね」

びお 「落ちないね〜」

二人 「・・・・・・・・」


熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」

 

   
   
熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」


びお 「眼鏡が濡れて前が見えませんが・・・」

うめ 「ちなみにどのあたりが良く採れるんだろうね」

びお 「この塚周辺がいいって聞くよ。でもオレ採ったことないけどね」

うめ 「ササの葉っぱがもう無いよね。時期遅かったのかな」

びお 「そんなことないでしょ。でも虫屋さん見かけないね」

うめ 「雨降ってるから?」

二人 「・・・・・・・・」


熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」


びお 「それにしてもリュック背負ってヤッケかぶってる君の後姿はセダカそっくりだね」

 
 
 
  
熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」


びお 「このへんがいいと思うよ」

うめ 「うん、確かに良さ気な雰囲気だね」


(二手に分かれる)

びお 「1u叩き網は、ちまちま叩くには全く不便だな〜。ハーフサイズ作ってくれないかな〜」

うめ 「お〜い」

びお 「どした〜?」

うめ 「フジ♂〜」

びお 「お〜!いたか〜!」

うめ 「お〜い」

びお 「どした〜?」

うめ 「またフジ♂〜」

びお 「なんだ、アイツ調子出てきたな」

うめ 「お〜い」

びお 「どした〜?」

うめ 「またフジ♂〜」

びお 「ゲッ!マジか・・・」

枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」  「パシパシッ パシパシッ」
枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」  「パシパシッ パシパシッ」
枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」  「パシパシッ パシパシッ」

びお 「・・・・・ダメポ」

  
(二人合流する)

うめ 「どう?」

びお 「ダメポ」

うめ 「やっぱり集まってるエリアってのがあるみたい」

びお 「叩き?ルッキング?」

うめ 「ルッキング。でも暗いから見つけにくいね」

びお 「そか〜。やっぱり基本はルッキングだね。よし作戦変更」

うめ 「て、言うかセダカ採りたいよ・・・」

びお 「その調子なら採れるよ」

うめ 「では、あちらに行ってみる」

びお 「OK。腰を低くして『虫の視線』で見ないとね・・・」
 
(ただ今 ルッキング中)

びお 「・・・・・」

熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

びお 「・・・・・」

熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

びお 「・・・・・」

   
 
びお 「あ! でかいフジ♀、おった〜!」

うめ 「よかったじゃない」
びお 「一時はどうなる事かと・・・」

うめ 「ここのフジ♀はでかくなるね」

びお 「そうだね〜」

 
左:「裏」産♀ 右:「表」産♀

   
(ただ今 ルッキング中)


熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

びお 「・・・・・あ、またフジ♀おった。頭隠してなんとやら・・・。これもサイズはそこそこだ」
 

うめ 「お〜い」

びお 「どした〜?」

うめ 「セダカっぽいの。触角が切れてる上に濡れて真っ黒いからよくわかんないけど」

びお 「とりあえずおめでとう〜」


(ただ今 ルッキング中)

熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

びお 「・・・・・」
 
熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」

びお 「葉っぱが密集してる所は叩いた方がいいね」

枯葉を叩く音 「パシパシッ パシパシッ」

びお 「当たり〜!今度はフジ♂だ。これもサイズはそこそこ」
 


   
(二人合流する)

びお 「セダカどんな感じ?」

うめ 「これ」
 

びお 「う〜ん、セダカだ〜」

うめ 「これで『セダカ採れない病』が治ればいいけど・・・」

びお 「天気も回復してきたし、なんかいけそうだね」

うめ 「うん。君セダカは?」

びお 「・・・オレは『表セダカを守る会』に入ってるから・・・」
  

うめ 「晴れてきたね。もう少しやってみようか」

びお 「うん」


(二手に分かれる)
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
(しばらくして合流)


びお 「全然だめ。『表フジを守る会』にも入らないと・・・」

うめ 「セダカ3つ含めてフジと合わせて二桁」

びお 「ゲッ!マジか。ルッキングで?」

うめ 「うん、ほぼ。でも『裏』サイズばかり」

びお 「大きいの採れなかった?」

うめ 「やや大きい♀がひとつ採れたけど、君の採った♀ほどではないね」

びお 「セダカは?」

うめ 「好む葉っぱの種類がフジとはやや違うような・・・。○○○の落枝だね」

びお 「そういえばオレも『裏』で○○○の落枝でセダカ採ったね」

うめ 「何か、こうコツをつかんだ感じがするね」

びお 「君の『セダカ採れない病』も治ったようだし」

うめ 「うん。さて、どうするか」

びお 「中腰で探してるから腰も痛くなってきたし・・・。そう言えばルリクワ系の産卵痕見た?」

うめ 「それが全然見ないんだよね〜」

びお 「オレも。入ってそうな材もある事はあるんだけどね〜」

うめ 「ちょっとまじめに探してみようか」

びお 「あいよ」


(二人 下を見ながら歩き始める)

うめ 「あっ!!」

びお 「ど・・・どした?」
  

うめ 「産卵痕!」

びお 「うわ、いきなり発見」


(うめちゃん 材を削ってみるものの 本体は不在)

うめ 「いる事はいるみたいだね」

びお 「よし!探してみよう!」



(ただ今 コルリ材 捜索中)



うめ 「これなんか良さそうな材じゃない?」

びお 「う〜ん・・・産卵痕もあるね〜」

うめ 「これ削ってみよ」

びお 「じゃ〜オレも、近くにあったこれ削ってみよ」

うめ 「産卵痕ある?」

びお 「なんとなくその形跡ぽいのはあるよ。だいぶ崩れてるけど」

うめ 「削ってみればわかるよ」


(二人 黙々と 材を削りはじめる)

びお 「・・・・・・」

うめ 「・・・・・・」

びお 「どう?」

うめ 「う〜ん・・・コメツキが入ってる・・・」

びお 「じゃ〜、望み薄だね・・・」

うめ 「そっちは?」

びお 「う〜〜ん・・・食痕はあるけどね〜・・」

うめ 「どれ、別の材を探してくるか・・・」

びお 「あっ!!」
 
 
びお 「幼虫キターーー!!」

うめ 「おお!いたか!」

びお 「・・・一瞬喜んだけど、て言うことは、これ幼虫材ってことじゃん・・・」

うめ 「材からしてコルリだけど、ホソツヤってこともあるから、成虫出さないとね」

びお 「もう少し削ってみよ」

うめ 「材、探してくる」


(びおすけ 黙々と 材を削る。 その間に うめちゃん 長めの材を引きずってくる)

うめ 「どうよ?」

びお 「・・・・幼虫ばかり8頭・・・」

うめ 「あんな短い材からよくそれだけ出たね」

びお 「うまく飼えればいいけど・・・」

うめ 「どれ、じゃ〜この材やってみるか」


(うめちゃん 黙々と 材を削る)

びお 「どうよ?」

うめ 「う〜ん、食痕はあるけどね・・・・。 あっ!!」

びお 「あ!なんかおる?!」

うめ 「う〜ん、慎重に・・・・慎重に・・・・。 よっしゃぁ〜!!出た!!」

びお 「おお〜!」
 

うめ 「♀か〜〜・・・」

びお 「まだ羽化したてだね〜」

うめ 「コルリ?」

びお 「この、うすっぺたい感じからしてコルリに違いないね」

うめ 「結局、この1頭しか出なかったけど、確認できてよかったよ」

びお 「うん。いずれ今度はコルリを探しに来よう」


熊避けの鈴 「チリ〜〜ン チリ〜〜ン チリ〜〜ン」




                           END
    



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