THE INSECT HUNTER
2007
0526
山梨

THE INSECT HUNTER 2007


                 
           
お伽の森へ・・・







それはまるで 童話のような光景に違いない 


山奥にひっそりと咲く白い玉のような花・・・

その花に住まうクリームイエローに黒い水玉模様の妖精・・・


その妖精会いたさに おとぎ話の森に迷い込んでみた




 
 
5月とは言え 森の朝は涼しい。

お日様がもっと高く昇れば もっと暖かくなるだろう。


そうなれば、ようやく妖精も動き始める。


森の入り口には 妖精が引っ越した後だけが

寂しげに朝の光を受けていた・・・
 
  
  
妖精が住まう花は 広い森の中に点々と見られる。


妖精は寝坊助なのか 

まだ朝の食事に起きてくる様子はない。


白い玉のような花は 妖精が訪ねてくるのを 

ただじっと待っているように見える・・・

  
  
妖精は 白い玉のような花のつぼみに穴をあける。

中の花粉を食べるために。

妖精が訪れた花びらには 

その歯型がちゃんと残されている。


きっと今日もまた 昨日の食べ残しを 

食べに来るのだろう・・・

   
 
妖精が住んでいそうな 白い玉のような花が

咲いているのを見つけた。

胸をどきどきさせながら そっと 近づいてみる。



だけど 妖精の姿は そこにはなかった。

「はぁ〜・・・」  深いため息が もれる。

   
  
妖精は 広い森の中の どこかに いる。

妖精に出会うためには 暗い森の中を 一生懸命

歩かなければならない。

妖精はどこに隠れているか わからない。

妖精は気まぐれなのだ。

だから どんどん どんどん 歩かなければならない。

  
  
だんだんと お日様が昇って

だんだんと 暖かくなってくる。

暑くて汗がたくさん出てくる。

そろそろ妖精が目覚める時間だ。


森の大きな木が倒れた後に 暖かな陽射しが

差し込んでいる場所があった。

   
  
そんな場所の近くに 白い玉のような花が たくさん

咲いているのを見つけた。


すごく 胸がどきどきする・・・

そっと そっと 足音を立てないように 近づく・・・


そっと・・・・そっと・・・





       

妖精が  いた・・・

  

       

「だれ?」

とでも言いたげに 小首をかしげて きょとんと 私を 見つめている。
 

   
 
こんにちは。

あなたに 会いに来ました。


そして やっと 会うことができました。


それは 思い描いていたとおり 

夢のような光景でした。
フタスジカタビロハナカミキリ

Brachyta bifasciata japonica
(Matsushita,1933)
    



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