THE INSECT HUNTER
2006
0723
神奈川
THE INSECT HUNTER 2006

                 

             
梅雨ニモ負ケズ・・・


ここ2ヶ月くらいの週末は呪われたように雨が多く、また梅雨明けも長引き、多くの虫屋さんも頭を

悩ませていることでしょう。

また、大雨のせいで、山も崩落や土砂崩れなどが相次ぎ、我々虫屋にとっても、よく行くフィールド

が思わぬ危険な場所に変化している事も考えられます。

これも自然現象のひとつと言ってしまえばそれまで。

・・・・どうにもならない事を承知の上で言わせていただくと、


             雨、逝ってヨシ ヽ(`Д´)ノ


となるわけですが、ジメジメ・・・ジメジメ・・・と負のエネルギーを溜め込むのもいかがなものかと

思うわけで、いきおい、虫採りに出かけるのであります。

「カミキリ通信 197号」でも池修さんが書かれてましたが、「雨でもネバー ギブアップ」

この精神でこの梅雨を乗り切る事が肝要でしょう。

あと、しばらくの辛抱です・・・(たぶん・・・)。
 


    
・・・というわけで、雨の中、神奈川県某所に出撃した びおすけ。 

現地について周りを見渡すと 霧・・・雨・・・霧・・・雨・・・霧・・・。


それもこれもハナっから承知の上で来てるわけですが、とりあえず言っておきますと

        

虫がいません


  


さりとて、ノリウツギの花は満開です。

思わず嬉しくなって、ピドニアくらいはいないかと、

ひとつひとつ花を覗いてみるものの

      
訪花してるのは、アブ・ハエ・ガの1種・・・・



  甲虫はいません・・・・


            と、思いきや

  
かろうじて、1頭いました。

Hoplia hakonensis Sawada,1938



よく見ると ヒメアシナガコガネ似というよりも

オオチャイロハナムグリを小さく小さくした

感じの虫でした。

    
これに少し気を良くした びおすけ。

いきおい、P.kawadaiさんに教わったポイントを

探索します。

このような天候でも、他のカミキリならいざ知らず、

「あのカミキリ」 ならいる可能性があるのです。


 


それにしても人っ子ひとり歩いてないよ。

こんな天候では あたりまえか・・・?

   


「あのカミキリ」は、ホストが何種類か知られているものの、この場所では

この植物の立ち枯れにつくという。

Pieris japonica

よく庭や公園などで「低木」扱いで植えられているが、山地の自然状態では

10m近くにもなるという高木である。

ちなみに有毒植物としても知られている。


 


Pieris japonica の幹肌

    
というわけで、暗い林内を心細い気持ちで探索する。


ホストが非常に多く見られる場所なので、1本1本

丁寧に見てまわると、かなり時間がかかる。

 
徘徊しつつ、これかっ!?と思われる立ち枯れを

いくつか舐めるようにして見るが、見つけ方が

悪いのか、「あのカミキリ」どころか何も見つける

ことができない。

 
う〜〜〜ん・・・・。


いないなぁ〜・・・。

   
そういえば、近似のカミキリは、クリ枯枝の菌類に

ついていたなぁ〜・・・。

こやつもそうか?と、そのような場所を探すが、どうも

見当違いのようだった。

色々試行錯誤するのも楽しいけど・・・

やっぱり結果が出ないとつらいよね・・・。

   


どうも脱出孔らしきものは、あるにはあるのだが・・。

 
最近は、「目的の虫が採れない病」にかかっている びおすけとしては、「またか・・・・」という雰囲気

になってきた。悪天候の中、暗い林内を徘徊するのも疲れてきた。

唯一いつもと違うのは、ネットも叩き網も持ち歩いていないので、ルッキングに集中できている、という

点である。 次の立ち枯れこそ・・・次の立ち枯れこそ・・・、という気持ちで探し続ける。


もっとルッキングする位置を絞らなければ・・・。 雨なので、当然「あのカミキリ」は雨に当たらない

位置に隠れているだろう。 とすると、葉陰とか根元とか下の方か?

 
ある立ち枯れの裏側。

しゃがんで低位置に目をやると・・・・



「ぬお?」

 


ああああ!!おまえが「あのカミキリ」かぁ〜!?

     
マルバネコブヒゲカミキリ
 Rhodopina integripennis (Bates,1884)


キタコレ!!

    
こここここ・・・このアンテナのコブが!コブがぁ〜!!


なんとなくエキゾチックな 良いカミキリだ!

  
ちなみに これがその立ち枯れ・・・。

その後もしばらく探索を続けたが、結局はこの1♂

のみであった・・・。

天候や気温のせいもあるかもしれないけど、まだ

発生初期か??

  
  
とりあえず、NULLはまぬがれました・・・。

雨が止む気配がないので、時間は早いけど退散することに。

いろいろご教示いただいたP.kawadaiさん、ありがとうございました。


次は他の種類も狙って訪れてみたいです。

  
    

   

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