THE INSECT HUNTER
2006
0717
神奈川
THE INSECT HUNTER 2006

                 
              
七月の迷走録



レポーター: え〜、本日は「THE INSECTER」の管理人でいらっしゃる びおすけさん宅にお邪魔
        しております。今回は、びおすけさんのここ最近の動向などを伺いたいと思います。
        びおすけさん、こんにちは。

びおすけ: こんにちは。よろしくお願いします。

    
  
0706
神奈川

    

レポーター: びおすけさん、最近ちょこちょこと虫採りに出かけられているご様子ですね。

びおすけ: ええ、実は・・・・・・。採集記を書くためのネタを仕入れなくちゃ!と思いましてね。
       旬なネタ、新鮮な情報を皆さんにお届けするのをモットーとしてますからね!
       んで、まずは、ヒメビロウドカミキリを狙って行ったんですわ。

レポーター: ああ、ヒメビロウドね!あれもカミキリ屋さんとしては一応、押さえておかないと
        いけない種類ですね!
        でも採るのは意外と難しいって言うじゃないですか? で?いくつ採れたんです??

びおすけ: ええ・・・。それがですね・・・。
   


着いたとたんにひどい天気。霧で前は見えないわ、風は強いわ、雨は冷たいわ・・・。
  

   


んで、またオトコヨモギの数はめっちゃ少ないときたもんだ。


  


最悪の天気にもかかわらず、アサはあいかわらずたくさんいたようですが・・・。

  

 
レポーター: うん。それで?

びおすけ: えと。それで・・・。 結局、ヒメビロとは出会えずに・・・逃げ帰りました。
    
レポーター: ・・・・・・・・・・・・。
        そうですか。それは残念でしたね。 まあ、どっちかって言うと珍な虫ですし、 
        そうそう簡単には採らせてもらえないって事ですかね。

びおすけ: いえね。それが、その後に同じ場所に行った、うめちゃんや まさくん らはみんな
       ゲットしてるんですね〜! あははははははははははは!!

レポーター: ・・・・・・・・。

びおすけ: でもね。さすがにこれでは私の面子まるつぶれじゃないですか!でね、また
       別の種類を狙って行ったんですよ。

レポーター: ほぉ〜。このままじゃ済まさないよ!ってとこですね! 
        で?何を狙って行かれたんです?

びおすけ: うふふふ・・・。ギガンですよ、ギ・ガ・ン!

レポーター: げっ!ギガンティア?? あの・・・・あなた、まだあきらめてなかったんですかっ!?

びおすけ: 何をおっしゃる うさぎさん!忘れもしない1991年8月1日。暑いクワ畑を歩き回って、
       やっと見つけたぁぁ!と思ったら、葉っぱの上で死んでた個体・・・。
       いいですか、あなた!もう死んでたんですよ!それも不完品!
       見つけた時の歓喜と、採った後の落胆の気持ち!あなたにわかりますか!
       えええ!わかるのかよぉ!!

レポーター: まぁまぁまぁ。そう興奮しなさんな。 それからまた「生き虫」を求める長い旅が
        始まったわけですな・・・。

びおすけ: ええ・・・・。そうなんです(泣) でもね。今回は今までとはちょと違う。

レポーター: ほぉ?何か秘策でも?

びおすけ: うふふふ・・・。
       いわゆる「引きの強い」人と一緒に行って、そのおこぼれを頂戴しようって作戦ですよ!

レポーター: 何それ? ただの他力本願じゃん。

びおすけ: そう言っては、ミもフタもないけどね。 んで、しまちゃんと まさくん&まさパパを召喚
       したってわけですよ。

レポーター: 彼らは召喚獣かYO!?

びおすけ: ・・・・そうね。私にとっては得体の知れない強運を持った怪物ですね・・・・。彼らは・・・・。
       それでですね・・・まぁ、とにかく行ってきたわけですよ・・・・


  
0715
群馬

    


みんなで夜中に某所で待ち合わせして、早朝から乗り込みましたよ!
ご覧なさい!この神々しいばかりのクワ畑の夜明けを!

この日ばかりは、何かが起こるんじゃないかと私は思いましたね!

   


みんなで寝不足の目をこすりながらクワを1本々見て回りました。
これがまた、辛い作業でしてね・・・。

時間だけが無為に過ぎ去り・・・・とりあえず撤収しました。

  
レポーター: あれ?あきらめちゃったんですか?

びおすけ: だって暑いんだもん。

レポーター: そういう軟弱な姿勢だから採れないんじゃないですか?

びおすけ: うっ・・・。厳しいご意見・・・。 でもトラフカミキリやオニグルミノキモンとか採ったもん。

レポーター: ・・・・だから〜。狙ってるものが違うでしょう?

びおすけ: ていうかね、夕方にまた来ようと計画したわけですよ。とりあえず、ブナ林にも行って
       ソリダあたりにジャブかましてやってね。勢いつけてまた来ようってわけですよ。

レポーター: なるほど。あそこまで行ってただクワ畑だけっていうのもなんですもんね。
        そういう事ですか。

びおすけ: それでね、ちょいと足を伸ばしてブナ林に行ったんですけどね・・・。

     


まあ、サクッと現場に着きまして、ブナ林に突撃しましたよ。

   


だけどね・・・。それがおかしな天気でね〜。

私たちがブナ林に1歩足を踏み入れるとドシャブリの雨が降るんですわ。
で、外に出るとギラギラと太陽が照りつけて・・・。
これならいいな!とまたブナ林に入ると、とたんにドシャブリの雨・・・。
で、外に出るとギラギラと太陽が照りつけ・・・。
 
ね?何かおかしいでしょ?こりゃね、山の神様が私たちにはソリダを採らせん!と
言ってるとしか思えないでしょう??

   
レポーター: ・・・・・・・・・。 で?結局ソリダは?

びおすけ: 採れるわけないでしょ、あんなに立ち枯れが濡れてたんじゃ。こっちもビショ濡れで
       採集どころじゃないよ。

レポーター: まあ、その場にいなかった者としては納得がいかないんだけど。とにかく山の神様
        のせいで採れなかった?

びおすけ: そう、そう。そういうこと。

レポーター: 他には何か採れたんですか?

びおすけ: え〜と、クロニセリンゴが多かったですね。あとはルリハナ・ムネアカクロハナ・
       ピドニア類、しまちゃんはムネグロリンゴ採ってましたね。
       まさくん&まさパパはコブヤハズとか、ヤツボシカミキリも採ってたね。

レポーター: ほぉ〜。まぁ、それっぽいのは採れたんですね。
        でもソリダもアルマンも採れないんじゃ・・・。

びおすけ: ですから、その足でまたクワ畑に向かいましたよ。

レポーター: おお、今回はさすがに気合が入ってますね!

びおすけ: もちろん! で、現場に着いてわずか数分・・・・。いたんですよ!ヤ・・・・ヤツがっ!!

レポーター: ええええ!!何と!ギガンをゲットされたんですか!?

びおすけ: うん。 まさくんがね。

レポーター: ・・・・・・・・。ま・・・まぁ〜、それは良かったですね〜!まさくんはさすがですね〜。
       ♂ですか?♀ですか?

びおすけ: 大きな♀でした。クワの葉の裏にぶら〜んと下がってましたよ。
       自分も生きた姿を拝見したのは初めてなのでそりゃもう、興奮しましたよ。

レポーター: で、その後はみなさん血眼で探したんでしょうね〜。

びおすけ: そりゃ、もう・・・。で、ですよ。この私にもチャンスが巡ってきたんですよぉ!

レポーター: な・・な・・・なんと!

びおすけ: ヤツは地上2.5mくらいの高さのところを直線的に飛んできました。アシナガバチに
       似てるけど、後脚は後ろに伸びてました。距離を確認してネットを振りました!

レポーター: そ・・・それで?

びおすけ: ヤツは背後の林の中に飛び去りました。

レポーター: は・・・はぁ??

びおすけ: いやぁ〜、降ったり止んだりの雨でね、ネットが濡れてて・・・。開かなかったんですわ。

レポーター: メッシュにしろよっ!メッシュに! この役立たず!!

びおすけ: そんなに誉めないでくださいよ〜。

レポーター: 誉めてねぇ〜よ!奄○で懲りてないのかっ!もう、びおすけ逝ってヨシ!!

    

   
さて・・・。
 
前置きが長かったですが、ここからが本編です・・・。

   
0717
神奈川

   

   
レポーター氏にどやされて、このままではいかん!

と悟った びおすけ。

単身、ブナ林がある某山に出撃しました。以前に

目をつけたブナの立ち枯れがあるので、それに何か

いないか、確認しようと思ったのです。

  
ここは、トガリバホソコバネやセダカコブヤハズの

記録がある場所なので、それらを是非狙いたい・・。

山の下の方はすごい霧ですが、ここではまだ小雨

程度で済んでいます。でも、天候が悪化するまでに

それほど時間はかからないでしょう。

  
1歩足を踏み入れると、森の中は真っ暗。

前よりも高くなった林床のササや下草が不気味さを

醸し出しています。

あああ・・・さっさと抜けて、早く山頂に行きたい・・。

    
以前、ヒラヤマコブハナカミキリを採集したブナ。

根元に小さな洞があるのだが、今は特に何もいる

気配がない・・・。

 
山頂までの距離が短い分、急勾配なので、歩くの

がきつい。時々休まないと息が続かない。

 
林床に散らばる落ち枝。

ルリクワ系の産卵痕が見えるが、来年の楽しみに

そのままとっておく。

 
所々にブナの洞があるので、タバコで燻り出して

みるが、ヨツバクロチャイロコガネが出てきたくらい

で、あとはザトウムシとか多足な連中ばかり。

 


やっと、山頂が見えてきた。目的の立ち枯れはもうすぐだ。

  
立ち枯れが何本かかたまっている場所があるので

とにかくそこに向かう。雨足も少し強くなってきた。

風も吹き始め、嫌な感じであるが・・・。


最初の立ち枯れに目を向けた時、そこには・・・・。

 
ん?・・・・んん??

   


あああああ!!

イワワキセダカコブヤハズカミキリ!!
(長い名前だなぁ〜・・ハァハァ)

い・・・いきなり発見しまスたぁぁぁぁ!!

   


よっしゃぁぁ!!

あまりにもあっさりと見つけてしまい拍子抜けしたが、とにかくゲット!!

   
触角が長いせいか、タダコブやフジコブよりも 大きく見えた(体長は18mm・・・)

県内ではフジコブほど少なくはないようだが、それでも県内産初なのですごくうれしい!
  
 
さて、自分が一番目をつけていた立ち枯れは?

巨大でまわりに空間があるため、いかにもネキ

とかが来そうな立ち枯れなのだが・・・。

さすがにこの風と雨では無理か・・・。

   
付近にはアザミが多いので、まさか、アサとか

いないだろうな〜?と探してみたけど、まさか

いるわけありませんでした。

アサどころかヘリグロリンゴすらいない・・・。

 
この立ち枯れポイントはまた後で見回ることにして

他の立ち枯れも見て歩く事にした。

が、なかなかこれっ!という物件は少なく、いても

せいぜい、クロナガキマワリとかアヤモンニセハナ

ノミくらいであった。

 
倒木にからんだツルアジサイを叩いて、ドウボソを

ゲット。しかし、その直後叩き網のフレームがついに

折れてしまった・・・。

あああ、また買うか作るかしないとだめか・・・。

 
さて、風雨もだいぶ強くなってきた。遠くでは雷も

鳴っている。そろそろ潮時か?

もう一度さっきの立ち枯れを見回りに行く。

しばらく、幹をじ〜っと見ていると・・・・・

  


んん?何か 歩く物体発見!?

   
下にネットをあてがい、棒で突付いてみると、それは

ポトリと落ちて・・・・・

「あっ!ヒメオオクワ@♀だっ!」

やった!県内産初採集だ!

  


産地によっては多い種類だけど、神奈川産は意外と少ないと聞く。

むしろセダカよりも良い収穫だったかもしれない。


  
いよいよ、風雨と霧が激しくなってきたので、今日は

ちと早いけど、タイムアップ。

狙っていたものも、とりあえず採れて満足。



次はネキだな・・・。絶対に採れるはず・・・。
    

   

THE INSECT HUNTER 2006
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