THE INSECT HUNTER
2006
0108
東京
THE INSECT HUNTER 2006

                 

     
           
第一回親子虫採り大会 潜入ルポ!? の巻






ハイッ!こちら現地レポーターの びおすけです。


本日、ここ東京都某所に於いて、親子虫採り大会が密かに

開催されるという情報を得て取材に来ております。



ただ今、朝の9時を回ったところでありますが、水場に氷が張って

いる状況を見ますと、夜間はかなりの寒さであったと思われます。

天気は気持ちよく晴れ渡り陽は射しておりますが、それも何のその。

現在もかなりの寒さです。


このような時期に、このような寒さの中、親子揃って

一体何を採集しようというのでありましょうか?? 

興味の尽きぬところではありますが・・・・。


それにしても、この人出の多さは何でありましょうか??

すでに駐車場は満車状態になりつつあり、そしてとぎれる事のない人の波、波、波。 


このような山間であるにもかかわらず、まるで新宿や渋谷に立っているような錯覚に陥ります。




さて、そろそろ本日の参加者たちが集合する時間なのですが・・・・。




なんだか先ほどからすぐそばでやたらと大きな声で話している親子がいらっしゃいますが・・・・。

あっ!こ・・・これは本日の参加者のうちの一組、P.Kawadaiさんとま〜ちん親子ではありませんか!

相変わらずの恰幅の良さ。さすが「おやびん」「組長」と呼ばれるだけの貫禄十分であります。

ま〜ちんも父に負けぬ元気さと破壊力(?)で、お目当ての虫を狙っているものと思われます。



おっと、そこへ・・・・もう一組参りました!


インテリな雰囲気を漂わせたこの親子は・・・・うるちまさんとうるちまジュニアくんであります!

親子揃って沈着冷静な物腰。P.Kawadaiさん親子と挨拶を交わしているようですが・・・・、

この二組の対照的な雰囲気が印象的であります。


うるちまさん親子が持ち前のクールな観察眼と状況判断力でどのような虫を採るのか、

たいへん楽しみなところであります。



本日はもう一組参加するという情報を得ているのですが・・・、まだ来ていないようです。



おかしいですね?何かあったのでしょうか・・・? あっ、来た、来たようであります!

まさくん親子です!

息子のまさくんのあの独特のヘアスタイルは一体何を意味するのでありましょうか!?

何かの「まじない」なのでしょうか?持ち前の「引きの強さ」は

このヘアスタイルに由来するものなのでしょうか!?

そう言えば、少し遅れて到着した理由をまさパパさんに伺ってみましょう。



びおすけ 「何かアクシデントでもあったのでしょうか??」

まさパパ 「あったも何も、biosukeという人物から聞いた待合せ場所が間違っていた
       んですよ。私たち、別の場所でずっと待ってたんです」


びおすけ 「ほほ〜・・・そのbiosukeというヤツはとんでもないヤツですね!聞いた
       ところによれば、しょっちゅう、そういうヘマをやってるそうですよ」


まさパパ 「ああ・・・・やっぱり・・・・」




何はともあれ(!?)、これで無事メンバーが揃ったようです。


あ、P.Kawadaiさんの掛け声で早速スタートする模様です。



では、ワタクシ、びおすけも後に付いて取材を続けたいと思います・・・・。

 


        

先ほども申し上げましたが、この人ごみは

何なんでしょう。

静かな環境を好む我々にとって支障がなければ

良いのでありますが・・・。
       
       
ああ、それにしても清々しい空気です。顔に風が当たるとピリピリします。


      

何やら一般ルートからそれて変な道を行くようです。

人ごみから逃れるためでしょうか?


あ、違うようです。

この先に虫のポイントがあるのだそうです・・・・。
   
   

うわっ、ずいぶんと急な斜面ですね〜。

この斜面が虫のポイントなんですね?


何やら皆さん、おもむろに小枝を拾いはじめましたよ。


    
なんでもここで皆さんが狙っているのは、

タカオメダカカミキリとブナケシカミキリ(仮称)という虫なのだそうです。

皆さんが拾ってる小枝も何でも良いわけではなく、ブナの小枝なのだそうです。

これらはブナにしかつかないというわけですね。

それにしてもずいぶんと細い枝ですね。

こんなに細い枝の中にいるとしたら、ずいぶんと小さな虫なんでしょうね。


あ、 ま〜ちんが何かいたとかいないとか騒いでますね。

一体どんな虫なのでしょうか?

え〜と・・・。

 どうやらタカオメダカのようです! 

最初の1頭、ま〜ちんでした。
    
     

はっ!?コレですか??これ虫のお尻ですよね?

って言うか、小さすぎてよく見えないんですけど・・・・。

     
どれどれ、ワタクシも試しにひとつ・・・。 あ、いました!

ずいぶんあっさりと見つかるもんですね。

どれ、もう少し枝を折って・・・・ 「ポキッ」

あっ!ピーーーーンと飛んでしまった!!
    
   
ああああ。うまいことジーパンの上に落下しました・・・。

ほっと一安心・・・。

それにしても、このジーパンの生地との比較で、どれほどちっこい虫か、

おわかりになるでしょうか・・・。

体長は3.5mmから大きくても 5.0mmといったところです。

   

ワタクシも記念にコレひとつ持って帰ろう・・・。

ケースに入れたの見るとなんだか

情けない格好してますね。

でもちっこくて可愛いです。
     
   

ちなみに、このような穴、

いわゆる脱出孔がある枝はもう成虫が

外に出てしまった後の枝なので、

中には何もいないのだそうです。

  

それにしても、「親子虫採り大会」って言っても、

何だかずいぶん地味というか・・・。

皆さん、下を向いて黙々とポキッ、ペキッと

枝を折ってるだけなので、派手さが無いというか・・・。

もっと、こうアクションめいたものを期待していたのですが、

撮る側からすると、実に絵にならないものですね・・・。 

しかも、何だか怪しいです。

ブナの小枝はある程度、虫が入っている事が確認できたら、

そのまま折らずに持ち帰るのが良いようです。

室内に置いておけば、春先にワラワラと成虫が出てくる事でしょう。

     
まさくんが見つけたタカオメダカです。

軍手の生地と比較して、そのミニっぽさが感じて

いただけるでしょうか?

まさくんは他にもブナケシの幼虫を割り出していました。
     
  
熱心にブナの小枝を確認する まさくん。

このヘアスタイルは何かの

「まじない」なのでしょうか?

恐くて本人には聞けませんでした。

レポーターとしては失格です・・・。

   
一方、なにやら空を仰いで真剣に何かを探している

P.Kawadaiさん。

聞くところによると、○○カミキリの野外越冬個体を

探しておられたようです。

カミキリの生態も奥が深そうです。
          
          

うるちまジュニア君とま〜ちん。

子供同士、放っておいても自然と仲良く

なってしまうんですね〜。


    
 
さて、皆さん、だいたい枝を拾い集めたので、

次の目的地に向かって場所変えです。



ワタクシ、びおすけ も引き続き後について

取材させて頂きます。

 

  
   
吊橋を渡って、次の目標に向かって移動中の皆さん。


最後尾の まさパパさんの妙に大きな

リュックサックが気になります。

中に一体何を入れようというのでありましょうか・・・?

    

途中、P.Kawadaiさんが樹皮を剥がして見つけた

カメムシです。

P.Kawadaiさんが「賑やかせに載せなさい」

とおっしゃられたので、一応載せておきます

   
こうして普通に歩いている分には

一般ハイカーと変わらないのですが・・・。

目的地に着いたとたんに怪しい集団に変貌します。

とある場所に着くと、早速キブシ枯枝を折り始めました

 
今回の目標は、

「トワダムモンメダカカミキリ」 


という長ったらしい名前のカミキリだそうです。

あああ!? P.Kawadaiさん、いきなりトワダムモンメダカを割り出した模様です。

こりゃひっくり返っているんですね?

 
おおお!

これがトワダムモンですか! 

いいですねぇ〜!

なんとも「通好み」のカッコイイ虫であります。


   
それを見て、皆さん目の色を変えてキブシの

枯枝を割りはじめました。

キブシは陽樹なので、日当たりの良い場所

に生えているため、そこでの採集はポカポカと

暖かく体が動かしやすいです。
 
      
  
ああああ、ついに まさくんもトワダムモンを割り出したようであります!

これもまた、ひっくり返った状態ですね。 

用意した小型ナイフのような凶器(?)が役に立っている模様です。

  
まさくん、ついに枝からトワダムモン取り出しに成功です!

これでまさくん、初採集でメダカカミキリ系2種 ゲットに成功です。おめでとう!

  
うるちまさんも次から次へと武器(?)を繰り出し、

奮戦していますが、なかなか

割り出せないようであります・・。

かなり苦戦中のようですが、

ついに材テイクアウト作戦に切り替えたようであります。

うるちまさん、素早い状況判断。

さすがです。

※ photo by うるちまさん

(ちなみに後の報告によりますと、うるちまさんがテイクアウトされた材からトワダムモン

が出てきたという事であります。うるちまさん、おめでとうございます!) ↑※写真上


  
あああ、びおすけもトワダが欲しくなってきました・・・。

で、皆さんと一緒にキブシを削ってみましたが・・・・・。

   ・・・・・・・・・・・・(涙)。

さぁ!次の場所へ移動のようであります!

  
少し移動した場所にブナやモミがありました。

ここで、ブナやモミの落ち枝拾いを

するようであります。

まさくん、早速タカオメダカを見つけたようであります。

   
  
びおすけも今日の記念にモミやらブナやらの

枯枝を袋に詰め込んでみました。


春になればきっとこの中からカミキリムシが

たくさん出てくるに違いありません・・・。


これでひとまずタイムアップ。

下山して採集を続行するようであります。

それにしても相変わらず人が多いです。



「この人の数くらい虫が採れればなぁ〜・・・」
        by まさパパさん

 
     
  
人ごみから逃れるようにして最初の採集地を後にした

皆さんと一緒に 引き続き

ワタクシびおすけが取材を続けます。


次の目標はヨコヤマトラカミキリという虫だそうです。

   
P.Kawadaiさんが地主さん?と交渉したりして

クリ畑での採集を試みるようであります。

しかし、ヨコヤマトラがいるというクリの枯枝が

なかなか発見できないようであります。


車で分乗し、転々としますがなかなか良い感じの

クリにめぐり合う事ができません。

どこもクリが大きくなりすぎて下枝がないとの事です。

皆さんにも少々焦りの色が出てきたようです。

     
P.Kawadaiさん、

近くにあったマツの立枯れの樹皮を剥ぐと、うわっ!


一部マニアの方に人気のオオゴキブリが出てきました。


・・・ていうか、ヨコヤマは・・?


  
ここで、P.Kawadaiさん、

ついに最後の切り札を出すようであります。

地元の大御所である「○島さん」に

情報を求めたようです。


その結果、○島さんご本人がご親切にも現場を案内していただけるという事で、

途中で待ち合わせをする事になりました。

車で現場近くまでうろうろと迷いながら走り、やっとの思いで ○島さんと合流できました。 


○島さん、お手数をおかけいたします・・・。
    


 
○島さんの先導でやっと現場に着きました。

ここで○島さんのレクチャーによれば、

この近辺、広い範囲で

ヨコヤマトラは採れるのだそうであります。

  
○島さんがヨコヤマトラを採られた現場を案内

していただきその場でいろいろと

タメになるお話を伺う事ができました。

しかし、日は早くも西に傾き

手元は薄暗くなってきてしまいました。


    
これはクリの木でありますが、例えばこの画像中にある先端がカットされた

直線的に伸びた枝が「怪しい」のだそうであります。

       
ヨコヤマトラはついに採れませんでしたが、

次に来た時には必ず採れる気になった、

本日参加のメンバーたち。


日もかげり、本日の大会もそろそろお開きのようです。


   
この後、ファミレスにてミニ談話会を行い、皆さんそれぞれの思いを胸に、解散する事になりました。


本日参加の P.Kawadaiさん、先導していただき有難うございました。

そして、ま〜ちん、うるちまさん、うるちまジュニア君、まさパパさん、まさくんの大会参加の皆さん、

お疲れさまでした。

そして、寒い中、途中参加でいろいろと御指導いただきました○島さん、

本当にありがとうございました。


それでは、このへんで「第一回親子虫採り大会」の実況を終わらせていただきます。

第二回があることを祈りつつ・・・・。

現地レポーターの びおすけ でした。
 
     

     
タカオメダカカミキリの標本作成
  
タカオメダカカミキリは微小で壊れやすく、例えばタトウで綿を使った展足をすると、

乾燥後いじろうとすると、触角や各脚が取れてしまう事が多い。 

かく言う びおすけもタカオメダカの「完品標本」がひとつもないのである。

そこで、P.Kawadaiさん推奨の欧州風標本作成法が効果的なので、紹介させて頂きます。
  

毒ビンで〆て取り出したら、触角・各脚部

などを軽く整形する。


次に台紙に接着剤を付けてすぐに虫を貼り付ける。
     
   
貼り付けたら、接着剤が固まらないうちに、

すぐに各部を整形し直す。

出来たらそれを保管し乾燥させる。

簡単ですので、どうぞお試し下さい・・・・。
    
    

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