THE INSECT HUNTER
2003
0416
  
東京

THE INSECT HUNTER 2003



     
「春一番」のカミキリを求めて



「春一番の虫」と言えば、皆さんはどのような種類の虫を思い浮かべますか?

チョウで言えばギフチョウやヒメギフチョウ、トンボならムカシトンボなどでしょうか?

甲虫なら・・・何でしょうね・・・?ツチハンミョウ?(笑)



で、カミキリで言えば・・・

自分的にはこれはもう誰が何と言おうと「ヒラヤマコブハナカミキリ」なわけであります。 

4月中旬〜下旬頃という短期間しか出現しないこのカミキリムシは、

以前は珍品の名を欲しいままにしていたものの、木の洞に棲むという生態が明らかにされ

てからは、狙えば採れる格下の虫となってしまったようです・・・。



とは言え、そこいらじゅうどこにでもいるというわけではなく、ある程度生息する環境条件を

満たしていないと見つからないわけで、同時期に出現し始めてスギの伐採木上で大運動

会を繰り広げているヒメスギカミキリなどとは、やはり格が違うのであります。


かく言う自分もヒラヤマ君に関しては、聞きかじりの情報を頼りに、あちこち探しはしたものの、

例の如く情けない事に一度もお目にかかった事がございません・・・。

で、今年こそはなんとかゲットしたいという気持ちでいた矢先、4月6日のP.Kawadaiさんや

御者さんとの採集行で、○島さんやKohさんにヒラヤマコブハナのポイントを教えていただ

き、当日は残念ながら見つけることはできなかったものの、この採集下手なびおすけにも

その時、一筋の光明が見えてきたわけであります。



本来なら自分で開拓したポイントで採集するのが理想ではありますが、まずは自分の手で

どうしてもゲットしてみたい!というわけで、恥ずかしながらノコノコと出かけてみました。



今回は、チョウ屋のウメちゃんが同行です。

彼はカミキリにはま〜〜ったく興味がないのですが、腰のリハビリと、いるかどうか

わからないウラゴマダラシジミ採集を兼ねての参加であります。

ちなみにチョーヤのウメ酒ではありません (・・・・シツレイしました ;_ ;)。



さあ、果たして、ヒラヤマコブハナ初ゲットは成るのであろうか??


    

平日でも出撃可能なヒマ人コンビ、ウメちゃんとびおすけ。今日はウメちゃん号での出撃である。

目的地に行った事があるくせにうろ覚えのびおすけがナビゲーターで、いざ出発!

あるスジの情報によると、例の某るどるふ氏も時を同じくして、今日ヒラヤマコブハナを狙って出撃

しているはずである。

「へっへっへ、採れちゃったぁ〜」

と我が携帯に報告してくる彼の様子がありありと目に浮かぶ中、負けてはならんと肝に命じる

 びおすけであった・・。
    
     
道路も思ったより空いており、意外とスムーズに

現場に到着した・・・が・・・!

なんともう先客が数人いらっしゃる!

しかも、某美形オオクワコンテストの審査員等で

知られている方や、蝶の大御所の方など、錚々

たるメンバーである。
        
       
昨日とうって変わって、良い天気で気温も上がりそうなので、誰かしら採集に来ているであろうと

予測はしていたものの、こんなに先客がいらっしゃるとは思わなかった・・・。

話をうかがうと、もうすでにヒラヤマコブハナを8頭採集されたという話で、

「今年はもう遅いかもしれない」

ということであった。

これはもう、いないかな?とあきらめかけたが、聞けばあまりしんどい位置の木は見ていないとの

事であったので、少し希望が湧いてきた。
        
        

早速、ヒラコブ採集セットを取り出す。

左からライター・タバコ・吸殻入れ・ビニルチューブ

である。

これらの道具でヒラコブ君を燻り出すのであるが、

嫌煙家にはできない採集かもしれませんね・・・。
   
     

で、しゃにむに御神木の場所を目指す。

もう、かなり人に知られたアカメガシワの御神木

であるが、崖の途中からほとんど水平に幹をを

伸ばしている木で、根も雨等でだいぶ洗い流さ

れており、いつ倒れてしまうかもしれないという

状態である。

ヒラコブ君はこの木に依存して生きてるわけで、

この木が無くなればヒラコブ君も同じ運命をたどる

わけである・・・。


ヒラコブ君の運命に思いを馳せながら崖をよじ登る。
         
     



根元にはかなり大きな洞がある。

この中にヒラコブ君がいるかもしれないのだ。
    
         


早速、タバコに火をつけ、チューブで洞の中に煙を

送ってみる。

これを何回か繰り返すと、ヒラコブ君はのそのそと

這い出てくるという寸法である。
    
        

煙を入れてから、1分経ち・・・2分経ち・・・

出てこないなぁ〜と幹の反対側をのぞいて、また元の洞に視線を送ると・・・・
   
   
     





       ・・・・・おっ?
      
   






     お・・・・おおおおお??
       
     





 ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜!!
       
    

まだ初めて3分も経ってないのに〜〜!

ヒ・・・ヒラヤマコブハナ、初ゲットである!

      ・・・・・(感涙)・・・・・

洞を覗くと、まだいるよぉぉ〜!→


こうして、この木で4頭ゲットできた。
   
       
一方、ウメちゃんも同じ崖の並びにある、別のアカメガシワからめでたく、1頭ゲットした!

この場所であらよという間に5頭ゲットできた。

自分にしてみれば、もう十分な成果である。

しかし、こんなにあっさりと採れてしまうと、今まであちこち探した苦労は何だったのか、としみじみ

感慨にふけってしまった・・・。


すると、なんとそこへ偶然に、このポイントを教えてくださった○島さんがいらっしゃった。

先日のお礼と今の成果を報告すると、「よかったですね〜」との言葉を頂戴できた。

○島さんにその場で報告できて本当によかった・・・。
    
    
一度車に戻ると、以前からここに採集に訪れて

いらっしゃる方がいて、この場所の昔話等をうか

がっていると、ウメちゃんがびおすけのシャツに

何かついてるのを見つけた。   


見てみると・・・・^ ^;

       
6頭目・・・ゲットである・・・・。
    
   



憧れだった ヒラヤマコブハナカミキリ→



左が♂で、右がウメちゃんが採集した♀
    
   
現場に来て30分も経たないのだが、すでに目的を果たしてしまった。

そー言えば、ここはひとつ るどるふさんに教えてあげなくてはと思い、彼の携帯に電話してみる。

聞けば今採集場所に向かっている最中であるという。

さきほどの成果を報告すると

「え〜〜〜〜」と一声。 

一度やってみたかったんですよ、これ。

いつも立場、逆ですから・・・(感涙)

昼なのでまったり気分で弁当を食べる。

びおすけ的にはもう帰ってもいい気分なのだが、せっかくなので少し歩こうということになり、

ウメちゃんと周辺をブラつきはじめる。

別のアカメガシワの洞もとりあえず探してみたが、乾燥気味でヒラコブ君はいなかった。
   
   

畑の縁をトボトボと歩いていると、赤い虫が、ふわ〜

と飛んできた。

・・・・が、ヒラコブ君のそっくりさんのアカハネムシの

1種であった。


昔もよくコイツにだまされたよなぁ・・・。

   

畑にはもうナシの花が咲いていた。

ここにはコボトケヒゲナガコバネカミキリもおり、

このナシの花に来るという話なのでちょっと探し

てみたが、トビハムシくらいしか見当らなかった。

  



キブシが点々とあるのでもしやと思い、叩いてみた。
   
  

おおっとぉ〜〜!

ヒゲナガコバネとトガリバアカネトラ〜!

ダブルゲットである。

ヒゲナガコバネはコジマかと思っていたが

帰宅後よく見ると、コボトケであった・・・。

またキブシから・・・。
   
   



別のキブシを叩いて、トガリバアカネトラ

を追加採集した。

    





   コボトケヒゲナガコバネカミキリ →
   
    
   トガリバアカネトラカミキリ →
   
   
こうして、ヒラコブ初ゲットはあっけなく幕を閉じた。

意外と採れる時というのは、こんなものかもしれませんね。

しかし、昔は3桁採れたという話も聞いたが、発生木が倒れてしまい、

昔ほどは採れなくなったようだ。

ヒラコブ君にはいつまでもこの場所にいてほしいものだ。


同行していただいた、ウメちゃんお疲れ様でした。

それにゲットしたヒラコブ君をいただき、ありがとうございました。

後で返してくれって言っても返さないよ〜(笑)


本日の成果  ヒラヤマコブハナカミキリ 6exs.
         コボトケヒゲナカコバネカミキリ 1ex.
         トガリバアカネトラカミキリ 3exs.
         ヒメハナノミの1種  1ex.
    
                        

 
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